御譜代町で明治12年創業 上村豆腐店の豆腐

仙台市内には「御譜代町(ごふだいまち)」と言われる地域があります。

御譜代町とは「大町」、「肴町」、「立町」、「南町」、「柳町」、「荒町」の6つの町の総称で、現在でも町名が残っているものもあれば、通りの名前やお店の名前として残されている町名もあります。

この御譜代町、そもそもの所以は伊達政宗公が戦国大名だったころ、伊達政宗公に付き従って、米沢から岩出山、そして仙台と移り住んできたことから、城下の核をなす町として、それぞれに商売の特権と与えられてきたのだそうです。

たしかに地図で見てみると大町とか立町は仙台市街地の中でもお城の真ん前ですからね、すごく重要な位置にあります。

そんな御譜代町の中の一つ、大町にある上村豆腐店に今回は伺ってみました。

この上村豆腐店は明治12年(1879年)創業で、現在は4代目のご主人が経営している豆腐店です。

暖簾にも伊達家の家紋、三引両紋と御譜代町の文字が。

中に入ってみると、売り場のすぐ後ろでは大きな冷却水槽が置いてあり、なんだかそれだけでも美味しそうな想像をしてしまいますね。

入り口もそうですけど、中もきれいでとても清潔感があります。

老舗というと建物やお店もだいぶいい雰囲気になっているところが多いですが、こちらの上村豆腐店は、食品を扱っているからなのかとてもきれいです。

商品棚には、ざる豆腐とかずんだ豆腐などいろいろと並んでいましたが、ここは宮城の高級大豆品種である「ミヤギシロメ大豆」を100%使っているという御譜代豆腐をもめんときぬ、ひとつづつ購入。

御譜代豆腐 各250円

お店を出て裏に回ると、少しだけレトロな雰囲気の上村豆腐店も。

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

早速、家に戻りどのようにして食べようかと考えましたが、やっぱり豆腐本来の味わいを楽しむならば冷ややっこでしょうか。

ということで、こちら。

豆腐に鰹節、七味唐辛子をかけて冷ややっこおつまみバージョンの完成です。

食べてみると、大豆本来の甘みを感じることが出来る豆腐の味です、味が濃くて本当に美味しい。

鼻に抜けるときの風味っていうんですかね、それが最高ですね。

ゆっくりと日本酒でも飲みながら味わいたいような豆腐です(日本酒苦手ですけど)。

豆腐は子どもにも安心して食べさせることが出来る食品ですし、何より我が家の子どもたちは豆腐が大好き。

もちろん七味唐辛子抜きですけど、一口食べてニヤニヤしていました。

下の子は、豆腐を口にくわえて「撮って撮って!」と言っていました。

100年以上前から続く豆腐の味を一家全員で堪能した夜でした。

今度は焼豆腐ですき焼きもいいなぁ。

 

上村豆腐店 宮城県仙台市青葉区大町二丁目5番16