仙台藩第5代藩主伊達吉村公の治世 享保5年創業丹六園の志ほがま

鹽竈神社の参道の入り口にすごく歴史を感じる建物があります。

享保5年(1720年)、仙台藩5代目藩主伊達吉村公の時代に創業をした丹六園です。

この丹六園ではお茶碗や湯飲み、お茶なども販売していますが、銘菓「志ほがま」の名店でも知られています。

志ほがまとは塩竈地方に古くから伝わる和菓子で今では全国でも作られているようですが、塩竈の名産品でもあります。

 

塩竈という地は昔から製塩の地として有名で、鹽竈神社も塩の神様がこの地で製塩の方法を伝えたことから始まったと伝えられているくらいなのですが、この丹六園の志ほがまというお菓子は、その古代製塩法によりできた塩を模したものなんだとか。

 

昔から塩竈土産の定番ともなっています。

 

中に入ると感じの良いおかみさんがせ接客をしてくれます。

「志ほがま一つください」と言うと、てきぱきと包んでくれます。

 

やっぱり長く続くお店というのは、商品はもちろん接客も気持ちがいいんですよね、お客様の気持ちがわかっているというか。

そういう所は見習わなければいけません。

 

こちらが買ってきた志ほがまです。

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

志ほがま 630円

 

なんかいいですよね、ピッとしてて。

 

包み紙を開くとこんな感じに。

この高級感。

 

そして蓋を開くと……、

 

いいですね!

この高級感はなかなかないですよ、ちょっと特別な感じもするので、お土産とかで貰ったりするととんでもないものを貰っちゃったな、と感じるかもしれません。

 

ちなみにこれどうやって食べるのかというと……、

裏にこのように筋が入っていて、パキッと一口サイズに割ることが出来ます。

 

この黒いつぶつぶは青紫蘇です、不思議ですよね、どんな味がするのか……。

 

食べてみると、甘くて紫蘇の風味もあって上品な味、美味しいですよ。

食感が不思議で、パンを食べているようなカステラを食べているような……、それらとはまたちょっと違うんですけど、例えが下手でスイマセン……。

抹茶とかと一緒にお茶菓子として出てきたら「ほぉ~」となるような感じです。

 

今回食べた丹六園の志ほがま、昔ながらの製法で作られている銘菓だそうで、享保の時代に生きた人々もこの同じ味の志ほがまを食べていたのだと思うと、ちょっと不思議な気持ちになりますね。