元禄元年創業 国分町で330年続く老舗 芭蕉園茶舗の抹茶

仙台市街地の老舗には結構行っていて、もうあまりないのかな?と思ったんですけどね、探してみるとまだまだあるんですよね。

 

仙台市街にある、東北一の歓楽街と言われる国分町。

夜は少しだけ危険な雰囲気が漂うこの地に、元禄元年(1688年)から330年続く老舗茶舗がありました。

 

こちら、芭蕉園茶舗です。

 

元禄年間は、元禄2年に松尾芭蕉が奥の細道の旅に出たことでも歴史の教科書に出てきますよね。

その松尾芭蕉、奥の細道で宮城県にも、仙台や「松島や~」という有名な句が残っている(諸説ありますが)松島などに訪れています。

 

芭蕉園茶舗は松尾芭蕉が仙台を訪れる前に創業しているので、松尾芭蕉とは関係が無さそうです。

ちなみに、芭蕉園茶舗から徒歩2,3分ほどの距離でしょうか、国分町通りに「芭蕉の辻」という場所があります。

 

辻とは十字路の事で、この芭蕉の辻は江戸時代には仙台城下町の中心地としてにぎわっていた場所だそうです。

今は中心地からはちょっと外れてしまっていますけど、それぞれの角には日本銀行仙台支店や大手保険会社など金融関係の会社が多く、仙台の金融街として認知されている場所です。

 

この「芭蕉の辻」、私はてっきり松尾芭蕉ゆかりの地かと思っていましたが、調べてみると全く関係ないらしく、地名の由来は諸説あるようですが、伊達政宗公のスパイとして活躍した芭蕉という人物が、その恩賞としてこの四つ角をもらい受けたというのが有力な説のようです。

 

で、芭蕉の辻から少しだけ離れたところにある芭蕉園茶舗、芭蕉の辻の芭蕉さんと関係があるのかどうかはちょっとわかりませんでしたが、伊達政宗公の時代より少しあとの元禄元年に創業しました。

 

 

看板もなんだか年季が入っています。

 

お店の中に入ると、湯飲みや茶器などがたくさん置いてあり、お茶も種類豊富に置いてあります。

「暑かったでしょ、冷たいお茶いれてあげる」とご主人にも声を掛けてもらいました。

先日の三百人町の今清園もそうですが、お茶屋さんはお茶をいれてくれるんですよね……、本当にありがたいです。

冷たくておいしい緑茶、すごく暑い日だったので一気飲み(笑)するとご主人、「いい飲みっぷりだねぇ、もう一杯入れてあげるよ」と、おかわりまでいただいちゃいました。

 

「どこから来たの?」と言われ、「大崎八幡様の近くから……」と答えると、「ああ~そうなんだ……?」と。

首からカメラぶら下げて歩いているので、よく観光客に間違えられるのですが(まぁ、似たようなもんなんですけど)、「東京から来たのかと思った」と。

 

実はお店の真ん前に車を停めてしまったんですが、私の車のナンバーがまだ東京のナンバーだったのでそう思ったのだそう、お店の真ん前に車停めているのに嫌な顔一つせず、お茶まで出してくれるなんて本当に優しいご主人。

 

昨年仙台に移住してきたことや老舗巡りをしていることなどを話をして、冷茶用の抹茶を購入してきました。

 

それがこちら。

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

広瀬の涼

広瀬とは仙台城に流れる広瀬川のことでしょう、広瀬川の清流のようなお茶ということですね、ステキ!

 

缶を開けて封を切ると、それはもう抹茶のすごくいい香りが……。

 

ちょこっとだけコップに入れて……。

 

水と氷を入れてグルグル……。

出来ました!

 

 

いい香り~。

飲んでみると抹茶のいい香りと、甘み、渋みが合わさってなんとも上品。

仕事中、いつもコーヒーを飲んでいるんですけど、この抹茶なら仕事中もシャキッとしそうです、抹茶のカフェイン量はコーヒーとほぼ同じらしいですし。

 

5歳の息子に一口飲ませようかと思ったら、香りが大人過ぎたみたいで「嫌だ~!!」と暴れたので……。

 

 

娘に持ってもらって、カフェイン入ってるので飲ませず写真だけパチリと。

 

芭蕉園茶舗 宮城県仙台市青葉区国分町2-4-15