江戸時代の重要な宿場町 大河原町で300余年続く竹川商店のハンカチ

今回は仙台市街地から南へ40分ほど行ったところにある柴田郡大河原町にやってきました。

 

 

一目千本桜とは白石川沿いに約1200本の桜が植えられていて、春、桜の時期になるとブワーっと。

蔵王連峰をバックに桜が咲き乱れる様はまさに圧巻です、私は見たことがないのですが……。

 

 

こちらはJR大河原駅。

駅から白石川を渡ると大河原町の市街地に出ます。

 

その市街地の一角にあるのがこちら、竹川商店です。

 

 

竹川商店は300余年の歴史を誇る老舗。

大河原町は奥州街道、羽州街道へと続く街道の交わる交通の要衝だったことから参勤交代制度が確立された江戸時代には重要な宿場町として発展してきました。

また仙台藩の直轄地として代官所や藩主の宿泊施設である御仮屋が置かれていたそうです。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

300余年ということは宿場町時代からあったということになりますね。

近くには以前伺った元禄年間に創業した晒よし飴の市場家もありますので、至る所で歴史を感じることが出来ますね。

 

 

竹川商店は現在、布団などの寝具や呉服、洋服、洋品小物などを扱うお店です。

 

 

交差点の一角ですけど、結構大きな建物。

この蔵の後ろにも見えてみる部分の3倍くらいの大きさがあるんです。

 

店内に入って見ると、女将さんが優しく対応してくれました。

男一人で入ったからか「女性ものが多くてすいませんねぇ」と声を掛けていただきました。

いえいえ、なんて返事をして「こちらのお店、かなり古くからやられているんですよね」と聞くと「古いだけですよ」と。

 

店内はお店部分を増築したような感じになっていて、でもそこかしこに歴史を感じるものがあります。

 

 

「この梁なんて6間あるのよ」と見せてくれます。

梁のある蔵の部分はもう180年くらい経つ建物のようで、この梁も多分国内で採れたものなんだろうねぇ、と。

 

 

さらに蔵の中心にある1本の立派な柱。

よく見ると、何やら書いてあります。

 

 

「この柱の下が昔は帳場で……帳場って今でいうレジのようなところ。これはこのお店改装したときにこのままにしておいた方がいいんじゃないってことで、今もこのままなの。」

「明治三十八年正月改正」と書いてあるのも見えます。

右側は「無地」とか「絹」などの文字も見えますね、「これは料金表ですか?」と聞くと女将さんは詳しくはわからないとの事ですが、当時普通に使っていたものが今もそのまま残されているって本当に素敵ですね。

 

このほか大河原町の他の老舗のお話などいろいろとお聞きしたのですが、あまり長居するのも悪いので……と店内をぐるっと見渡して、かわいい物を発見したのでそれを購入。

「こういうのも女将さんが仕入しているんですか?」と聞くと、私じゃないよと。

物腰が柔らかでとてもやさしい女将さんでした。

 

で、今回購入してきたのがこちら。

 

 

雷様のハンカチ。

すげーかわいい。

 

 

雷様の顔が結構リアルで怖い。

子どもに見せると息子、娘共になぜだか嫌がり……鬼とかかなり怖がりますからね、子どもがこのハンカチを怖がるということはそれだけクオリティが高いということでしょう。

結局私が仕事の際に持ち歩く用のハンカチにすることとしました。

 

今回伺った竹川商店、品揃えが素晴らしいのはもちろんのこと、お店の歴史や女将さんの柔和な雰囲気がとても良いお店でした。

また大河原に行くときにはお邪魔させていただきます。

 

 

竹川商店 宮城県柴田郡大河原町字町44