電話交換業務の始まった明治23年創業 ウェルネス伯養軒の牛たん弁当

宮城県岩沼市から車で15分ほど、奥州街道を仙台市街地方面へ走ったところに名取市があります。

 

名取市は仙台市の南、名取川を渡ったところにある街ですが、街道から一本入るとこのようにのどかな田園風景が広がります。

 

 

どこまでも田んぼです。

こんなのどかな場所にも老舗企業があるんですよね、こちらウェルネス伯養軒です。

 

 

ウェルネス伯養軒は明治23年(1980年)創業の老舗。

明治23年は東京と横浜で電話交換業務が開始された年だそうです。

今でこそ電話は生活になくてはならないものになり、電話を持ち歩いて、さらにネットに繋がって様々な情報を入手することが出来たり、手のひらサイズに端末で顔を見ながらビデオ通話が出来たりと、明治23年当時の人々には想像もつかなかったと思います。

 

で、その明治23年に創業したウェルネス伯養軒はケータリングや駅弁の製造販売などをおこなっている老舗です。

 

明治20年に鉄道が開通し、明治23年、仙台駅構内で立売販売の許可をいただいたのが伯養軒の始まりで、今でも多数の駅弁を販売していますし、駅弁以外にも楽天イーグルス弁当という球場で食べることのできるお弁当まで製造しています。

 

伯養軒はお弁当を作っているところであって、販売はしていないんじゃないかな……と訪問前に不安になりましたが、その予感は的中。

 

 

中に入れそうもなかったので、駅弁を探しに行きましょうか。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

ということでウェルネス伯養軒から車で15分ほど、JR仙台駅に来ました。

 

以前、観光で仙台に訪れていた時には駅弁をよく買いましたけどね、移り住んでからというものあまりお土産コーナーとか行かなくなりますからね、ウェルネス伯養軒の駅弁を見つけることが出来るか少々不安ですが……。

 

 

駅の中のお土産物コーナーの一角に駅弁コーナーを発見!

 

 

たくさんありますね、どれも美味しそう。

 

迷った末、こちらを購入。

 

 

伯養軒牛たん弁当。

 

仙台と言ったら牛たん。

市内には牛たん専門店がとにかくたくさんありますし、「何かうまいもの教えて」と言われたら「やっぱり牛たんかなぁ」と答えてしまいますからね。

 

普段はあまり食べませんが、こんな時くらいは、ね。

 

 

紐を引っ張ると温かくなる加熱式容器だそうです。

自宅なのでレンジでチンしてもいいんですが、それじゃあ面白くないですからね。

 

 

紐を引っ張り8分待ちます……結構長く感じますね。

 

容器から湯気が出てきて出来上がりです。

 

 

わー美味そう!

牛たん焼と牛たんそぼろ、牛たんには欠かせない辛い南蛮味噌漬けも付いていますね。

 

早速いただきます!

 

 

ああ、美味い!本当に美味い!

これを食べながら新幹線に揺られてこれから旅行に出掛けるなんてことを想像したら、すごく幸せな気分になります。

 

または宮城や仙台への旅行の帰途に、新幹線に揺られながら旅行の思い出とともに牛たん弁当を噛みしめる……、それもいいですね。

 

駅弁って、ただお腹を満たせばいいわけじゃないですからね、旅のお供ですから味はもちろんのこと見た目だったりパッケージだったり中の具だったり。

どんな時に食べられるものなのかをきちんと考えて作られているんでしょうね、だからこそ100年以上も愛され続けてきているんだと思います。

 

お腹も心も満タンになりましたよ、牛タンなだけに(笑)

 

 

ウェルネス伯養軒 宮城県名取市植松字入生346-1