宮城県内には江戸時代から続く酒蔵が数軒残っていますが、その現存している酒造メーカの中で一番の歴史を持つ酒蔵が仙台市街地から車で40分ほどの距離にある富谷市にあります。
こちら、内ヶ崎酒造店です。
この内ヶ崎酒造店の周りは富谷宿といって江戸時代初期に作られた宿場町なのですが、この地に富谷宿を作るように命じられたのは内ヶ崎家の初代、内ヶ崎筑後という方だそうです。
もちろん命じたのは伊達正宗公。
その後、二代目の内ヶ崎作右衛門という方が仙台藩から酒の醸造を許されて、寛文元年(1661年)に内ヶ崎酒造店を創業したのだとか。
この丸い飾り(?)これは杉玉ですね。
この建物、歴史を感じさせますね、光も舞っちゃってます。
敷地内には大きな蔵もありますが、蔵の入り口には……。
まるとみマーク。
中に入ってみると、女性の方とご主人が親切に対応してくれました。
内ヶ崎酒造店で作っている日本酒は色々な賞を受賞しているようで、賞状等も数多く並んでいます。
パンフレットなども見せていただき、「どれが一番オススメですか?」と聞くと、「今の時期限定なのはこれ」と鳳陽のひや。
そして看板商品でもあるスタンダードな鳳陽!、とその2つを購入してきました。
今回は事情により、購入したお酒は新幹線に乗り東京本社へと運ばれていき……いざ酒盛りの場へ。
まずはこちら、鳳陽のひや。
この堂々とした感じがいいですね!
飲むのはわが社のアルバイトの子、日本酒大好きです。
やっぱりこういう子に飲んでもらった方がお酒も幸せですよね。
飲んだ感想は「苦くなく、口当たりまろやか!飲みやすく、飲んだあとのすーっとした感じが良い!」。
「まるで清流のよう!いくらでも飲める!」だそうです。
ちょ、ちょっと止めないと大変なことになりそうですよ!
そして次は看板商品でもあるスタンダードな鳳陽!
貫禄がハンパないです。
こちらも飲んでみましょう。
アルバイトの子「しっかりとした中にも、ほのかに苦味がある。日本酒感があり、辛くなく甘くなく中間の味。鳳陽の書体に合った味!」
「芸能人で例えると反町隆史さん!」だそう。
なーに言ってんだか……と思いましたが、反町隆史さんは大河ドラマ「利家とまつ」で織田信長役をやられていましたね……、そう考えると、たしかに貫禄たっぷりの鳳陽は天下統一目前まで迫った織田信長とイメージを重ねる事が出来ます。
宮城県最古の酒造メーカーのお酒、江戸時代には新幹線はもちろんありませんでしたが、その当時から作られ続けてきた味を、現代の江戸(東京)で堪能することが出来ました。
内ヶ崎酒造店 宮城県富谷市富谷新町27