11月になると紅葉が本当にきれいな季節になりますね。
仙台市街地でも紅葉を見ることが出来ます。
JR仙台駅の周辺はどちらも栄えているのですが、東側はどちらかというとオフィスなどが多く、西側はアーケード街になっていて、飲食店のほかデパートや雑貨屋さん、ファッション関係、家具など日用品などなど、とにかくとてもたくさんのお店が軒を連ねています。
平日休日、日中夜間問わず、人がたくさん集まる仙台の中心地なのですが、そのアーケード街の一つであるサンモール一番町を出てすぐのところに100年以上の歴史を持つ老舗があります。
こちら、昭文堂書店です。
昭文堂書店は明治33年(1900年)に創業した老舗の古本屋さんです。
明治33年は日本で初めて公衆電話が設置された年でもあります。
その時は上野と新橋に設置されたようですが、今では携帯電話が普及していて街中で公衆電話を探すのも大変な。時代になりましたが、その当時はもちろん携帯電話なんかなく、むしろ家の電話すらあまりないような時代。
遠方の人との連絡手段は主に手紙だったという時代ですから、公衆電話の登場というのはスマートフォンが登場したときのようなインパクトがあったのかもしれませんね。
で、こちらの昭文堂書店、仙台には昔から続く老舗の書店が数年前までは何軒もあったみたいですが、時代の流れか廃業されるお店も多いらしく、昭文堂書店のように100年以上続く書店はかなり少なくなってしまいました。
店内に入ると、いきなり巨大な天保通宝が飾られています。
店内はあまり広くはないんですけど、書籍が下から天井までぎっしりと詰まっています。
大学が近いからか、文芸書や科学書などの専門書が多いですね。
郷土の歴史に関する書籍もたくさん置いてありますが、これはちょっと読めなそうだなぁ……。
お店の奥には古本の文庫本コーナーもありました、これなら私でも読めそうだ……。
何か良いものはないものか、といくつか本を手に取りパラパラ読んでみたりしていたらいい本を見つけたので、購入して帰ってきました。
それがこちら。
包みがシブいですよね、これくらいでいいんだと思いますよ。
文庫本って移動中など時間をつぶすときに読むものですからね。
江戸こぼれ話
300年続いた江戸時代の江戸っ子の暮らしぶりなどを紹介した本です。
意外と歴史好きなんですよね、難しいのは嫌いですけど。
18編の短編集になっているというのも、使い勝手のよいところです。
真剣な顔をして読んでいますが、まだ文字は読めません……。
仙台市街地になる古書店、昭文堂書店。
すごく雰囲気のよいお店なので、時代の変化とともに書店も大変なのだろうと思いますが、いつまでも続いてくれるといいなと思います。
昭文堂書店 宮城県仙台市青葉区一番町1-5-8