日本初の映画日本橋の鉄道馬車が撮られた年 明治30年創業の河北新報

今回は仙台の市街地に来ています。

 

 

ここは勾当台公園や国分町など、賑やかな市街地から10分ほど南にいったところで繁華街というよりはオフィスビルが立ち並ぶビジネス街という感じの場所です。

この大通り沿いに100年を超す老舗企業があります。

 

こちら、河北新報です。

 

 

河北新報は明治30年(1897年)に創業した新聞社です。

明治30年は、日本人が初めて撮った映画「日本橋の鉄道馬車」が撮られた年です。

今ではニュースが映像と共に報じられるのはあたり前になっていますけど、河北新報が創刊したときにはまだ一般庶民が映像に触れることが無かった時代なんですね。

そんなころから新聞社として今日まで続いているのはすごいですよね。

 

河北新報は東北地方の地方紙ということになっていますが、東北のニュースもあるんですけど、実質は宮城県紙となっているようです。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

かなり立派な社屋ですね。

 

 

外には今日の朝刊がすべて貼りだされていて、歩く人数名がが足を止めて新聞を読んでいます。

なんだか昔のかわら版みたいな感じです。

 

何か購入できるものがあるかな~?とビルの中に入ると、ガードマンさんに「お客様、どのようなご用件ですか?」と呼び止められてしまいました。

やっぱりこういう所はチェックも厳しいですね。

 

入り口する横に新聞が置いてあったので、「新聞買わせてもらってもいいですか?」と言うと「ああ、どうぞ」と。

でもピッタリ払わないといけないシステムで、「スイマセン……お金をくずしてもらうわけにはいかないですか?」とお願いすると、「購買部に連絡しておつりを持ってこさせますので、こちらでお待ちください」と。

 

おつりって言っても10円なんですけどね……、やや恐縮気味に館内をぐるりと見てみました。

 

 

いいですね、かほピョン。

 

待つこと数分……。

 

「お待たせしました~!今日の朝刊の方~。」と明るい女性がおつりの10円とわざわざ袋に入れてくれた新聞を持ってやってきてくれました。

 

なんだか本当に優しいですね。隅々まで優しい。

 

で、購入してきたのがこちらです。

 

 

河北新報です。

1面のTOP記事はやはり東北のニュースです。

中も宮城県のニュースが中心。

 

 

仙台の光のページェントが始まったというニュースも。

 

いいですね、やっぱり。

新聞とっていないんですけど、宮城県の事を知ることが出来るなら河北新報を購読するのも手だなぁ……。

 

 

そういえば先ほど河北新報にお邪魔しておつりを待っていた時、他の方でバックナンバーを買っている人がいたんですよね。

その時は思いつきませんでしたけど、バックナンバーが買えるなら、欲しい日付の新聞があるんですよね。

 

2013年11月4日。

この前の日の11月3日は楽天ゴールデンイーグルスが初の日本一を決めた日。

その翌日の河北新報は、もう大騒ぎ間違いなしでしょう、ぜひ読みたい!

河北新報のウェブサイトの中にバックナンバー購入フォームがあったので、ソッコーで送信。

 

で……1時間後。

電話が鳴ったので出てみると「河北新報です」と。

「この度はバックナンバーご注文いただきありがとうございます、日にちは2013年11月4日で間違いないですか?」と聞かれたので、「間違いないです!」と答えると、河北新報では1か月前までのバックナンバーしかないとのこと。

よくよく見るとバックナンバー注文フォームにも書いてありました……(笑)

 

「その日は何かあるんですか?」と聞かれたので「楽天が日本一になった次の日なんです、どうかお願いします」と言うと、「懐かしいですね(笑)」と。

で、親切なお姉さんが「う~ん、望みは薄いですけど……」と裏技を教えてくれました。

 

それは河北新報を販売や配達をしている河北仙販という会社なら、過去1年分の新聞はとってあるらしいので、楽天が日本一になった次の日のように特別な日ならもしかして……と。

 

河北仙販の電話番号も教えていただき、すごく親切に対応していただきました。

忙しい中、お手数かけて申し訳ございません。

 

で、河北仙販へ電話。

「はい、河北仙販です」。

「つかぬことお聞きしますが……」とわけを話すと「日本シリーズの次の日ですよね」と、日付を言うだけでわかっちゃう感じがいいですよね(笑)

でも、「過去の新聞は1年分しか置いていないんです」と。

「そうですよね、どうにかして入手する方法とかないでしょうか?」と質問しましたが、「個別の記事単体のデータでなら入手することはできると思いますけど、5年前の1日分の新聞丸々はちょっと難しいです」と。

河北仙販でも、ものすごく丁寧に対応していただきました、お忙しいところ重ね重ね申し訳ございませんでした。

 

そうですよね、そんなもの置いておいたら倉庫がいくつあっても足りないですからね。

少し残念ですが、河北新報(河北仙販も含めて)はわざわざ10円のおつりを持ってきてくれたり面倒なバックナンバー依頼にも嫌な顔せず対応してもらえる会社だということがわかりました。

 

皆さん今回はお騒がせして申し訳ございませんでした。

 

 

河北新報 宮城県仙台市青葉区五橋1-2-29