1円札の通し番号がアラビア数字に変更された年 大正5年創業 藤田屋のチリソース

宮城県北部の港町、気仙沼に来ています。

 

 

のんびりとした港町でとてもよいところです。

港からすぐの場所に1軒の老舗があります。

 

それがこちら、藤田屋です。

 

 

藤田屋は大正5年(1916年)創業の老舗。

大正5年は日銀が発行する1円札の意匠が変更された年。

それまで漢数字で書かれていたお札の通し番号にアラビア数字が使われ始めたのだそうです。

漢数字で通し番号って……なんだか大変そうですけどね。

 

 

そんな時代から営業を続けている藤田屋。

すごくきれいな建物ですが、震災前まではここから5分ほどの距離にある魚町で営業をしていました。

ただ魚町は津波の被害にあったため、その後こちらに新しい店舗を建てたのだとか。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

店舗の中に入ると、「ん?食堂なら隣だよ」とご主人。

「いえ、大丈夫です。」と答えると、「そうなんだ、普通のお客さんが入ってくるのは珍しいからね」と。

店内には食料品や日用品がたくさん置いてあるのですが、ご主人に話を聞いてみるとここ藤田屋は漁師さんのためのお店なのだとか。

遠洋で出ていく漁師さんが船中で使う日用品や食料品を主に扱っているのだそう、だから普通のお客さんだと間違えて入ってきたと思ってしまったのですね。

 

色々な商品を見ていくと気になるものが。

それはチリソース。

「それはね、今は漁師さんも外国人が多くてさ、船の中の料理は日本人が作ってるから口に合わないときもあるみたいで、そんなときはチリソースかけて食べるんだよ」と。

「何にかけるんですかね?」と聞くと「もう何でもだよ!」。

 

なかなか面白い背景のあるチリソース、今回はそのチリソースを購入してきました。

 

 

なんだか見たことのないチリソース。

開けてみるとスパイシーな香りがします、においを嗅いだだけで汗が出てくるような……。

 

 

真っ赤。

大人はいいんですけどね、子どもにチリソースを向けてみると……。

 

 

ぐわーっ!

やはり子どもには刺激が強すぎるみたいです。

 

このチリソース、藤田屋のご主人はなんにでもって言ってましたけど……

 

 

まずは焼いた海老で。

食べてみると、本当に旨い。

食べはじめはあまり辛くないかな?と感じますが、なんだかじわじわと辛くなる……。

ちょっと癖になる感じですね、ビールにもよく合います。

 

これ、フライドポテトとかでも美味しいんじゃないの?と思いましたがすぐにフライドポテトを用意できなかったので、

 

 

ポテトチップスになりました。

これも美味。ただのポテチがチリポテチに。

 

これからいろいろなもので試せるのかと思うとちょっとワクワクしますね、チリソースといい出会いがありました。

 

そうそう、今回伺った藤田屋のご主人。

色々と教えてくれて「今日はもう帰るの?日帰りなの?」と聞かれ「はい、日帰りなんです」と答えると「美味しいもの食べたか?」と。

「今は鰹が旨いぞー、絶対喰ったほうがいい、仙台なら氷詰めて持って帰って今日中に食べれば大丈夫だ」と。

 

そこまで言うならと、藤田屋のすぐ近くにある魚市場へ。

 

 

ここにはたくさんの鮮魚がありましたけど、他には目もくれず鰹のお刺身を半身ほど購入して帰ってきました。

 

 

ホント美味しそう。

 

 

醤油をちょこっとだけ付けて食べると……。

うまーーーい!

これは本当に美味しい!脂がのっててホント最高!

少し多いかなと思いましたけど、もうほんと足りないくらい、もっと食べたい!

 

藤田屋のご主人にチリソースと鰹と、2つも美味しいものを教えていただきました。

あ!鰹をチリソースで食べるの忘れたな(笑)、まぁいいか。

 

 

藤田屋 宮城県気仙沼市魚市場前247-3