仙台の名物の一つ、三角あぶらあげ。
普通、あぶらあげと言うとペラペラな感じのものを想像しますが、仙台の三角あぶらあげは厚さが2、3cmほどあり、形は三角形。
他の地域ではあまり見かけない食べ物ですが、仙台市内ではスーパーでも売られていたり、豆腐屋さんでは普通に置いてあったりします。
その仙台の三角あぶらあげですごく有名なのが定義山、定義如来西方寺の参道にある定義とうふ店の三角あぶらあげ。
私、以前食べた他店の三角あぶらあげの味が忘れられず、その本場の味をいつか食べたいと思っていたんですよね、ということで今回は仙台市街地から車で50分ほどのところにある定義山目指して行ってきました!
仙台って車で15分くらい走るとこんな感じの場所まで行くことが出来ます、すごくのどかでいいところですよね。
さらに山へ向かうと……、
大倉ダム。
すごくでかいんですけど、ダムを渡る橋がなぜだか車一台分くらいしかなくて、前から車来たら渡れないし、一応柵ついてるけどなんだか怖いし……。
と、走った末に……、
着きました!こちらが定義如来西方寺。
定義如来西方寺は、平清盛の嫡男、平重盛の重臣である平貞能が壇ノ浦の戦い後にこの地に逃れ、隠れ住んだのだとか。
その時に阿弥陀如来を安置し、自身も「定義(さだよし)」と改名。
定義を音読みしてこの地が「じょうぎ」、「じょうげ」と呼ばれるようになったのだそうです。
威厳のある佇まいですね。
奥には天皇塚という建物も。
平貞義が安徳天皇のご冥福を祈って御遺品を埋めた……、そこに欅を二本植えた……。
なんだかすごいオーラを感じますよ。
子授けの神木ですか、これは拝まずにはいられません。
さらに天皇塚を裏から降りると……
……ん??
!?
なんです!?これは。
木が折れて(?)その折れたところからこんな小さな木が生えている……。
ものすごい生命力ですよ。
子授けのご神木の力をまざまざと見せつけられドキドキが収まりませんが、定義如来西方寺の新しい本堂はそのさらに奥にあって、それがこちら。
もう立派としか言いようがありませんね。
そんな感じで定義如来西方寺へご挨拶を済ませ、本題の三角あぶらあげをゲットしに定義とうふ店へ。
参道に出て徒歩1分ほどのところにあります、定義とうふ店は明治23年創業の老舗。
とにかく人気店で県内外から毎日たくさんの人が定義とうふ店の三角あぶらあげ目当てに来店するそうですが、お店の中に入ると、まだ朝早い時間だったからかそこまで混んでいないようでした。
でも、これからたくさん来るお客さんのために、奥ではこれでもかというくらい三角あぶらあげを作っています。
多い時で1日1万枚売れることもあるそうです、1枚130円の三角あぶらあげが1日1万枚……算数苦手な私ですが想像しただけでも売り上げがヤバいのがわかります。
お土産用に持って帰ることも出来ますが、ここでは揚げたての三角あぶらあげがとにかく美味しいということで、お土産用5枚セットを一つ、そして1枚だけは揚げたてを食べていく事に。
それがこちら。
うわあ。
テーブルに置いてある醤油と七味ニンニクなるものをかけていただきます。
うまあああい!!
外はカリっとさくさくで、中はしっとりふわふわで、香ばしくて、でも豆腐の味がすごくしっかりしていて本当に美味しい!
これ本当に本当に美味しいんですよ。
あービール飲みたくなってきた。
普通に美味しいんですが、もっと美味しくなる食べ方も発見しましたよ。
この三角あぶらあげに醤油&七味をドバドバいくとさらに美味しくなります。
子どもたちにも食べさせてあげなければ……、という変な使命感で持ち帰った三角あぶらあげ。
5枚600円です。
あの感動をあと5回も楽しめるなんてワクワクが止まりません。
でも、揚げたてがやっぱり一番だよなぁ……、うまくあの味や食感を再現できるか……。
持ち帰った三角あぶらあげはオーブンやグリルで焼くとあの味を再現できるみたいですが、家でやると焼きすぎちゃうんですよね、気を付けて焼かないと。
で、出来ました。
クンクン……、においを嗅いでいます、なんとも香ばしい香り。
お菓子みたいなサクサク食感で子どもも三角あぶらあげは大好きです。
私は醤油&七味&マヨネーズで。
新しい味を自分なりに見つけるのも楽しみの一つです。
本当に美味しい定義豆腐店の三角あぶらあげ、この三角あぶらあげのためだけに車で小1時間かけて行く価値はあると思いますよ。
定義とうふ店 宮城県仙台市青葉区大倉下道1-2