今回は仙台市街地から東へ、車で20分ほどのところにある「六丁の目」にやってきました。
この辺りは印刷関係の会社が多数並ぶ町ですが、そんな印刷関係の会社にも100年を超える老舗が数軒残っているんです。
そのうちの一つ、株式会社スズキです。
株式会社スズキは大正5年(1916年)創業の老舗。
大正5年は、後の昭和天皇である裕仁親王が立太子の礼をおこなった年。
立太子の礼とは次の天皇である皇太子が自ら皇太子であることを宣明する国事行事の一つで、この時裕仁親王は15歳だったそうです。
昭和から平成、そして令和へ、株式会社スズキにも幟がありました。
大正5年からウチワやカレンダーの製造販売を続けてきたという株式会社スズキ。
現在では様々な印刷物の作成をおこなっている会社です。
一応は来てみたのですが、なんだかここでは買い物が出来なそうな雰囲気ですね……、そうですよね。
いったん戻り、株式会社スズキのウェブサイトを見てみると「うちわの骨一本からでも承ります」の文字が。
さすがにうちわの骨一本頼むわけにはいかないなぁ……と思いましたが、メールでの連絡を何度かさせてもらい注文することが出来ました。
注文した次の日には届くという……。
小ロットの個人客相手に、なんという迅速な対応なのでしょうか、真摯な姿勢が伝わってきます。
早速、工作大好きな息子に渡すとしばし呆然としていましたが……、
手を動かし始めました。
「ここに好きな絵を描いてうちわを作るんだよ」と伝えると「うちわだったらやっぱり夏っぽい絵がいいなぁ」と。
好きなように描き始めました。
うちわの羽の部分がシールになっていて、好きな絵を描いて表裏と合わせるようにシールでピタッとするだけでオリジナルうちわが作れるという商品。
簡単にオリジナルうちわが作れるので親子で楽しみながら作ることが出来ます。
海と島を描き上げてこのドヤ顔。
ママにラッピングテープで飾り付けをしてもらって……。
完成です。
すげーうれしそう。
パタパタあおいで「これ結構涼しいよ、ほれほれ」と、とても楽しそうにしています。
うちわの骨に両側からシールを貼るだけの構造なのですが、シール部分が頑丈なのか、うちわを完成させてみると結構しっかりとしていてうちわとして十分使えそうです。
さらに保育園から帰ってきた娘も参戦。
とにかく好きな絵を好きなだけ描くだけでうちわが完成するんですからね、こんな楽しい遊びもありません。
めちゃくちゃに好きな絵を描いて「できた~、貼って~」と言ってきたので、うちわの骨に描いた絵を貼り付けて娘のうちわも完成です。
やり終えたからかぼーっとしていました。
こんなに簡単にうちわが作れるなんていいですよね、夏休みの最終日に自由工作をし忘れちゃった子がいたとしたら絶対にお勧めする逸品です。
株式会社スズキ 宮城県仙台市若林区六丁の目西町3-6