こちら文政2年(1819年)創業の長い歴史を持つ仙台を代表する百貨店「藤崎」です。
仙台の市街地はJR仙台駅の西口から仙台城に向けて複数のアーケード商店街が広がっていて、飲食店から日用品、雑貨などの買い物や、娯楽施設などがそれこそ無数に存在します。
そのアーケード商店街、「サンモール一番町商店街」と「マーブルロードおおまち商店街」の交わるところに、仙台のランドマークである藤崎が建っているんです。
ここがマーブルロードおおまち商店街です。
もともとこの地は仙台城築城に伴い、伊達家と共に米沢から移り住んできた商人たちの町で、商業特権も与えられ経済の中心にもなった地区です。
木綿などを扱う太物商もこの地に多く集まっていたみたいですね、そういえば藤崎も始まりは太物商でしたね。
で、その藤崎からマーブルロードおおまち商店街の中に入り徒歩1分ほどの距離に、老舗の八百屋さんがあります。
こちら、八百長商店です。
八百長商店は仙台で江戸時代から150年以上続く八百屋さん。
人通りの多い商店街のど真ん中で今も営業を続けています。
たくさんの人が行き交いますが、足を止めて野菜を吟味する人なども結構いますね、この近所の人たちなのかな?
野菜の値札一つ一つに産地が書いてあるのがいいですね、せっかくなら宮城県産を……と思っていたので、すごく親切に感じます。
色々と野菜を見ていると……!?
こ、これは……、まさかアレですか……。
ということで一目見て即決したのがこちらです。
何に見えますか?
え?枝豆?
そうですよね、枝豆に見えますよね。
まー枝豆なんですけど、これは「秘伝茶豆」というものです。
秘伝茶豆は味がとにかく素晴らしいと、そういう意味で秘伝と名付けられているんだそう。
栽培も難しいのであまり出回らず幻の枝豆ともいわれているのだとか。
宮城県では角田市で作られているみたいで、名物ずんだ餅のずんだにも使われているそうです。
今回買ってきたものも、もちろん宮城県産です。
この秘伝茶豆を使ってずんだでも作ろうか……なんて思いましたが、やっぱり茹でてそのまま食べてみたいので茹で秘伝茶豆をオーダー(自宅ですけど)。
茹で上りがこちら。
美味そ~う。
では、早速いただきまーす!
うん。美味い。
なんだろう口に入れた時の香りがいいですね、豆の甘さも感じられます。
歯ごたえもあって、おつまみにピッタリ。
ワンランク上って感じですね、秘伝名乗るだけあるわ~。
子どもも待ちきれないようでつまみ食い。
「いつもの枝豆とどこが違う?」と聞くと、5歳の息子は「甘い!」と。さすが食通。
2歳の娘も「あまい!」と……、こっちは真似しているだけだと思いますけど。
すごく美味しかった秘伝茶豆、あっという間に食卓からなくなってしまったのは言うまでもありません。
八百長商店 宮城県仙台市青葉区一番町3-6-12