また仙台市から南に行ったところにある岩沼市に来ています。
岩沼市も歴史のある街で、歩いているとこんな素敵な建物に出会うことも出来たりします。
「豪商」といったところでしょうか。
岩沼市のメインストリートとも言うべき老舗が多数並んでいる通りを歩いていると、また1軒の老舗に出会いました。
こちら、松山商店です。
この松山商店は八百屋さんです。
青果を扱うお店ですが、店先にはお花もありますね、お墓参り用かな?
店内に入ってみると、女将さんがいそいそと商品を並べたり包装をしたりしていました。
忙しそうなので声を掛けるのをどうしようかなと思っていると、女将さんのほうから「いらっしゃい!」と。
「あの~、この辺りって昔から商売をやっているお店が多いですけど、こちらも長いんですか?」と聞くと、「ああ~、長いよ~、120年以上やってるよ、新聞にも載ったからね」と。
120年前の明治31年(1898年)は上野公園のシンボル、西郷隆盛像が除幕された年。
西郷隆盛は明治10年まで生きた人ですからね、約20年後にあんな大きな銅像を作ってもらえるんだから……、男に生まれたからにはそういう人間になりたいもんですね……無理かな。
女将さん「この松山って屋号は○○(聞き取れなかった)の松山で始めたから”松山”って名前なんだよ」と。
とても元気な女将さんなんですが、結構お年を召されている方で、宮城県の年配の方って仙台市内でも訛りが結構あって聞き取れないことも多いんです、私も「ああ~そうなんですね!」なんて返事しましたが、どこの松山なのかもう一度聞けばよかったなぁ。
「大きいスーパーには負けちゃうよ!」なんて言っていましたが、顔なじみのお客さんなのか次から次へと来店されていてお店は繁盛していました。
あまり邪魔しちゃいけないなと思い、店内を見渡して……あ、あったあった!仙台の曲がりねぎ。
ということでこちらを購入してきました。

新聞紙に包んでくれるなんて、今時新鮮ですよね、ステキです。

この曲がりっぷり。うまそー。
ねぎはいろいろな料理に使えますが、やっぱり味噌汁かなぁ。
私は個人的に味噌汁の具で一番好きなのはねぎなんです、味噌汁にねぎ入れると味が締まるというかねぎの香りと風味が絶妙で大好きなんですよね。
子ども受けはあまり良くないですが、父親の独断で曲がりねぎの味噌汁にします。
曲がりねぎは少し大きめに切ります。
細かく切ってもいいんですが、やっぱり食べ応えがあったほうが美味しいですし。
で、こちらが完成品。
仙台味噌で仙台の曲がりねぎの味噌汁を作りました。
食べてみると、本当に風味があっていいですね、美味しい。
曲がりねぎも長めに火を入れたのでトロトロしてて美味しいんです、これからの時期はやっぱり鍋かなぁ。
子どもは浮かない表情で食べてみるように見えますが、曲がりねぎの白い部分は「柔らかくて美味しい」と言っていました。
「この固い部分はちょっとなぁ」とも(笑)
120年以上続く老舗の八百屋さんで美味しい曲がりねぎをいただきました。ありがとうございます。
松山商店 宮城県岩沼市中央1-5-30