こちら塩竈にある阿部勘酒造店。
創業は享保元年(1716年)です。
第8代将軍徳川吉宗がおこなった江戸時代三大改革の一つである享保の改革が始まった年でもあります。
この阿部勘酒造店は享保元年に伊達藩の命を受けて、鹽竈神社への御神酒御用酒屋としてこの地で創業したのだそうです。
現在の店主は14代目、塩竈の歴史と共に歩んできた蔵元ですね。
それにしても広大な敷地ですね、鹽竈神社のふもとに建っています。
今回、塩釜の阿部勘酒造店に行ってみたのですが、ここでは造っているだけで販売は行っていないようなので、探してみると、すぐ近くに阿部勘酒造店のお酒が置いてあるお店があるという事でそちらに行ってみました。
で、ここが阿部勘酒造店のお酒の置いてある熊久商店です。

実はこの熊久商店も老舗。
創業は万延元年(1860年)だそうです。
中に入ってたくさん置いてあるお酒を眺めているとご主人が丁寧に一つ一つお酒の説明をしてくれます。
「阿部勘酒造店のお酒はありますか?」と聞くと、日本酒や焼酎などを見せてくれて「これは塩竈限定のお酒だよ」と教えてくれたこちらを購入してきました。
純米吟醸 朝日 (愛称 TAKO)
このお酒は東日本大震災で甚大な被害を被った塩竈市が、その震災の復旧を支援した倉敷市との交流の一環で倉敷市の酒米「朝日」を、塩竈の阿部勘酒造店で醸造したお酒なんだそうです。

このタコの絵は倉敷市のイラストレーターの方が描かれたもので、人やモノ、文化を結びつけるという意味が込められているんだそう。
なんだか素敵ですね。
「塩竈市限定」の文字もありますね。
かっこいいです。
これを以前酒の穀田屋でもらったお猪口で……。
老舗(酒の穀田屋)×老舗(熊久商店)×老舗(阿部勘酒造店)……、もうそれだけでおなかいっぱいです。
それではいただきます。
うーむ……。
あ!結構飲みやすいですね。
みずみずしいというか、スーッと飲むことが出来ますね、これはいいな。
なんか娘は退屈そうな顔してますけどね(笑)お酒なんてそんなもんです。
この子と一緒にこのお酒が飲めるようになったら……。
そんな幸せなことを考えながら、阿部勘酒造店のTAKOを飲んでみました。
阿部勘酒造店 宮城県塩竈市西町3-9
熊久商店 宮城県塩竈市本町11-5