今回も宮城県塩釜市に来ています。
塩釜の中心地である鹽竈神社周辺への最寄り駅は東北本線の塩釜駅ではなく仙石線の本塩釜駅。
塩釜駅は本塩釜駅よりも内陸にあり、鹽竈神社まで歩くにはややしんどい距離があります。
本塩釜駅は港からもすぐ近く、海沿いに駅があります。
その本塩釜駅から徒歩5分ほどの場所に100年以上続く老舗があります。
それがこちら、春日屋商店です。
春日屋商店は明治45年に創業した老舗。
明治45年は明治最後の年。
この年の7月30日に明治天皇は崩御され大正天皇が即位、元号が明治から大正へと変わりました。
状況は違いますが、今年は平成から令和に変わりましたので春日屋商店は明治から令和まで5つの元号に渡って営業していることになります、そう考えるとすごいですね。
春日屋商店は農業用品を販売しているお店。
その他お米なども販売しているのだそう。
店内に入ると旦那さんがすぐに対応をしてくれました。
内装もかなり歴史を感じる佇まい……、この辺りは海からも近いので「震災の時、この建物は大丈夫だったんですか?」と聞くと、
「この建物は大丈夫だったけれど、この奥に母屋ともう一棟建っていたのが土台を残して建物は流されちゃって……」と。
当時の大変な思い出を笑顔で話してくれるご主人。
今でも歴史のあるお店を守って営業を続けていられることに感謝しているのかもしれません。
お店の中の商品を見ていると秘伝豆を発見。
出回る時期が短くてその味から秘伝豆と言われる青大豆……、もうこれしかないと思い、購入してきました。
こちらです。
秘伝豆、たくさん入っています。
まずはやはりシンプルに塩ゆでに。
ただし水で戻さないといけないので、一晩中水につけて置きます。
で、一晩経った秘伝豆がこちら。
なんか大きくなりました、けどこのままじゃ食べられません。
鍋につけ汁と一緒に水も加えて茹でていきます。
茹でる事20分……。
出来ました!いい香り。
食べてみると香ばしくて本当に美味しい。
みずみずしい枝豆のような味わい、しかも豆の味が濃い。
これに塩をパパっとふりかけて……完成です。
朝ごはんの小鉢として出しました。
3歳の娘は枝豆が大好きで、枝豆出していたら無限に食べ続けています。
今回は秘伝豆……何も言わずに出してみたら、はじめは枝豆の中身かな?と怪訝な表情で秘伝豆を見つめていましたが。
パクッ。
おいしい!
その後無限で食べ続けたのは言うまでもありません。
お箸でいくつ掴めるか、なんて遊びながらの楽しい食卓。
今回は朝ごはんに出しましたけど、これお酒のおつまみにも最高だろうなぁ。
まだまだたくさんあるから今夜のおつまみにしようかな。
春日屋商店 宮城県塩釜市南町2-17