今回は三本木の新澤醸造店から鳴瀬川沿いに上流へ車で15分ほど。
もうと奥の山々には雪も積もっていますね。
加美町へとやってきました。
加美町は仙台から北に位置し、新幹線の駅がある古川よりも内陸の山形寄りにある町です。
また旧石器時代の遺物、遺跡が数多くあったり、奈良、平安時代の役所跡「城生柵跡」や「東山官衙遺跡」などもある歴史の多い町でもあります。
この加美町市街地からやや南に、1件の老舗があります。
本宮製粉製麺所です。
本宮製粉製麺所は明治18年(1885年)に創業した老舗製麺所です。
明治18年は日本で内閣制度が創設された年。
それまで五箇条の御誓文に示された政治の方針を実現するために設けられた太政官制度でしたが、明治18年12月に太政官制度に代わって内閣制度が創設されました。
ちなみに、初代内閣総理大臣は伊藤博文ですよね。
お店の入り口には結構古そうな看板も掲げられています。
中に入ると、お店の方は奥にいるらしく「すいませーん!」と声を掛けましたが、なかなか出てきてくれません。
人がいる気配はするんですけどね、何度か声を掛けると「ハイハイ」と女将さんが出てきてくれました。
「ごめんなさいね、今の時期は忙しくて」
お歳暮、お中元の時期は全国から予約が入るらしく忙しいんだそう。
「うちはあまり作り置きとかしていないから」と。
いくつかケース内に並んでいるうどんを選んで、購入してきました。
「どこから来たの?」
「仙台からです」
「ああ~それはそれは。加美町は初めてなの?」
「はい、来たのは初めてなんです。実は去年仙台に移住してきまして……」
「どこから?」
「東京からです」
「こっちはいいでしょう、自然もあって。これからの時期、東京よりもちょっと寒いけどね」
「そうですね~、車ですぐ行くと海も山もありますし。のんびりしてていいですよね」
と、そこから女将さんが私も若いころは東京でスイスイ歩けたんだけれどもね~もう歳だから人ごみも辛くて~、とか、仕事は何しているの?なんて20分くらい色々と話をしてくれました。
お店を出るときに「これお土産!」って別のうどんをもう一束。
「またいつでも来てね」「はい、また必ず来ます!」とお店をあとにしました。
こういうやり取りがいいんですよね。
で、今回購入したのがこちら。
米粉入りうどんです。
これは加美町のお祭り、「火伏の虎舞」ですね。
うどんは茹でて鍋に入れて食べます。
我が家の子どもはうどんが大好きですからね。
いただきます!
ツルツルですごく美味しいうどんです。
普通のうどんよりも細麺でうどんとそうめんの中間くらいですかね、ツルツル~って感じでたくさん食べてしまいます。
子どもも大喜びでうどんを食べていました、ごちそうさまでした。
こちらはお土産にいただいたうどん。
うどん食べたばかりなのに、またすぐにこっちも食べたくなってきちゃいました。
次回はこっちのうどんも食べたいと思います。
本宮製粉製麺所 宮城県加美郡加美町百目木一番2-1