創業100年以上 岩出山にある小泉麹屋の手作り田舎味噌

宮城県内には創業100年を超える、古くから商いをしている味噌屋さんが数多く存在します。

伊達政宗公の時代から味噌作りが奨励されてきているのも、その理由の一つかもしれませんね。

仙台で作られているのは主に「仙台味噌」と呼ばれるものですが、仙台以外でも味噌が作られてきていて、100年以上暖簾を受け継いだ老舗があります。

 

ここ伊達政宗公にゆかりのある宮城県大崎市岩出山にも100年以上超える味噌屋さんが。

 

 

小泉麹屋です。

小泉麹屋はここ岩出山で100年以上続く老舗、現在5代目のご主人が切り盛りしているのだとか。

 

お店の外には何やら歴史を感じる御釜が……、何でしょうね、これ?

 

まぁ、それはさておき味噌が好きな私としては、味噌屋さんへ行くことはワクワク以外の何物でもありません。

仙台から車ではるばる一時間以上かけてきましたからね、期待に胸が膨らんでいたわけですが……

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

な・な・なんと「本日定休日」……。

 

テンションダダ下がりです……、ショック過ぎてしばらくお店の前で呆然としていると、隣の駐車場から素敵なおじ様が颯爽と登場。

「今日定休日なんですけど、せっかく来ていただいたみたいなので今お店開けますね!」と。

えっ?えっ?とあたふたしている間に裏から回ってお店を開けてくれたご主人、「今ちょうど配達に行ってきたところで。ちょうどタイミングが良かった!」と。神ですか。

 

お店の中に入れてもらうと、5種類あるお味噌を一つ一つ丁寧に説明してくれました。

その中からやっぱり一番人気だと言われたこちらを購入。

 

 

田舎味噌 極上つぶ味噌。

 

仙台味噌は赤味噌ですが、こちらは白味噌。

まぁここは仙台ではないので、赤味噌でも「仙台味噌」とは呼ばないのかもしれませんけど。

 

こちら粒あり「つぶ味噌」と、粒を完全に濾した「こし味噌」と両方置いてあったのですが、ご主人曰く、「好みが分かれるからね~、粒が好きじゃない人もいるからね~」と。

私は味噌汁でも粒感が残っているほうが好きなので、つぶ味噌のほうを迷わずチョイスしました。

 

で、やっぱり味噌買ってきたんだから、まずは味噌汁でしょう、ということで小泉麹屋の極上つぶ味噌を使って味噌汁を作ることにします。

 

今回の味噌汁の具はこちら。

 

 

岩出山の名産、凍り豆腐です。

 

この凍り豆腐、170年以上の歴史があり農林水産省の「地理的表示保護制度(GI)」というものに宮城県内で2例目の登録がされているものなんだとか。

江戸時代からの製法にこだわって、味や食感も当時のまま。

昔から仙台ではお雑煮の具としてこの凍り豆腐を入れているらしく、現代でも仙台のお雑煮には欠かせない具なんだそう。

 

昭和の全盛期にはたくさんの生産者がいたようですが、今ではわずか5人しかいないんだそうです、ちょっと寂しいですね。

 

袋を開けてみるとこんな感じに。

 

 

藁で縛られています。

 

この凍り豆腐をお湯に入れ約4分待ち、今回のお味噌汁の具にします。

 

お湯沸かして出汁とって細かく切った凍り豆腐を入れて味噌を溶かして……、味噌を開けたときのふわっと香る味噌の匂いが本当にたまらないんですよね。

この小泉麹屋の極上つぶ味噌は柔らかい感じでお湯に入れるとパァーっと溶けていきます。

 

で、出来上がりです。

 

 

わかめも申し訳程度に入っています。

 

早速一口食べてみると、赤味噌と違い辛い感じはなく、甘じょっぱいとでも言いましょうか、味噌の塩っ気はすごく感じるんですけど、どことなく甘くて優しい感じ。

結構美味しいですよ。

 

凍り豆腐も歯ごたえのある食感ですごく美味しいですね、江戸時代の人たちも同じものを食べて美味しいと思っていたんでしょうから味覚は昔からあまり変わっていないのかもしれませんね、まあぁ、100年200年じゃ味覚は変わらないか。

 

 

息子も最初は「なんで凍り豆腐が味噌汁に入ってるんだ?」という顔をしていましたが……、

 

 

結局最後まで残さず食べてくれました。

 

今回の小泉麹屋の極上つぶ味噌、今まで数々の老舗味噌屋さんの味噌を使って味噌汁を食べてきた我が家ではかなり好評な味でした。

美味しかったです!

 

小泉麹屋 宮城県大崎市岩出山字通丁145-1