仙台市街地から車で50分、宮城県南部の町、角田市に来ています。
のどかです。
角田市市街地へ行くと少し賑やかになります。
この角田市、昔は北の伊達家と南の相馬家がしのぎを削る地だったようで、昔から人が行き来している土地であれば老舗もありますよね。
ということで角田市の老舗に伺ってきました。
今回はこちら。
鎌田屋老舗です。
鎌田屋老舗は文化4年(1807年)に創業した老舗和菓子店です。
文化時代は「文化」の後の元号「文政」時代と共に町人文化が栄えた「化政文化」と呼ばれた時代。
江戸を中心とした化政文化だったみたいですが、町人文化が栄えるということは、裏を返せば平和だったも言えますよね。
もちろん今考えているような「平和」とはちょっと違うのかもしれませんが、それでも200年余り前の人が和菓子屋で生計を立てよう!と考えたのは、豊かだったからなのかなと考えずにはいられません。
ちなみに鎌田屋老舗と軒を連ねるこちら。
毛利時計店というお店ですが、こちらも明治38年創業の老舗。
100年以上の老舗が隣同士って、すごいですよね。関係が悪かったら100年以上も隣同士なんてあり得ませんからね、仲良しなんでしょう。
で、鎌田屋老舗に入ります。
店内には贈り物用の箱詰めのお菓子やショーケースにはケーキなどの洋菓子、羊羹やおまんじゅうなどの和菓子までたくさん置いてあります。
明治35年の第1回菓子博覧会の表彰状なども飾ってあります、明治35年は西暦だと1902年。
もうその時点で創業100年近い老舗ですからね、当時も老舗として出られていたのだと思います。
羊羹が名物のようで、この羊羹がいろいろと賞を取ったりしていますね。
羊羹……、いいなぁ。
と一回りして悩んだ挙句今回買ってきたのはこちら。
ビスケット饅頭。
何で羊羹にしなかったのか、自分でもよくわからないんですが、このビスケット饅頭も美味しそうだったのでこちらにしました。
レトロなパッケージがいいですよね。
開封してみるとこんな感じに。
まるで見た目はビスケットですよね。
真ん中のアルファベット、「ビスマンってなんだ?」と思いましたが、ビスケット饅頭の略ですね。
中身は白あん。
食べてみると、ふわふわしていてすごく甘ーい!美味しいです。
ビスケット饅頭というくらいなので、ちょっと固めなのかな?と思っていたのですが、外も中も柔らかいんです。
口の中に入れたらふわふわーって感じ。
白あんも甘くてとても美味しいですね。
なんだかほっとする味、それが老舗の良さなのかもしれませんね。
次行ったときは羊羹だな。
鎌田屋老舗 宮城県角田市角田町209