仙台市街地から車で1時間ちょっとのところにある宮城県丸森町に来ています。
ちょっと目を向けると大自然があり、とてもよいところですね。
これから雪が降る時期になると、そう簡単に来ることが出来なくなるかもしれません、けどこっちは仙台の南だから大丈夫なのかな?
この丸森町に100年以上続くお菓子屋さんがあります、こちら栄泉堂です。

栄泉堂は明治23年創業の老舗菓子店です。
明治23年は大日本帝国憲法が施行された年でもあります。
大日本帝国憲法は明治22年2月に公布され、翌明治23年11月に施行されました。
明治憲法や帝国憲法などとも呼ばれ、実質、アジア初の近代憲法だそうです、この大日本帝国憲法は日本国憲法が施行される昭和22年まで続きました。
こちらの栄泉堂は丸森支店で、同じ丸森町内に大内本店というのもあります。
けして大きくはない町の中に支店を出すなんて、実力派の菓子店だというのは食べていなくてもわかります。
そしてもう一つ、実は仙台を代表するパティシエ、カズノリイケダさんの実家なんだそうです。
カズノリイケダさんは「kazunori ikeda」というブランド名でマカロンとかケーキなどの洋菓子を作っているパティシエの方で仙台では「カズノリイケダでケーキ買ってきたよ」なんて言うと「わあ~」となるくらい普通に名の知れた方です。
そんな店内に入る前から期待度マックスです。

ねこどら、マカロンの看板も。
栄泉堂という名前からして和菓子屋さんかと勝手に思っていましたが、そうではなさそうです。
丸森銘菓、「猫神(ネコシン)」。
店内に入ると、ショーケースの中にきれいなマカロンやケーキなど洋菓子も多く並んでいます。
有名パティシエの原点なのでしょうか。
さらにおまんじゅうなどの和菓子も充実、すごくきれいな店内ですがお菓子がたくさんです。
マカロンも捨てがたかったんですが、今回はこちらを購入してきました。
なまどら焼き「猫神様が通る」。
実は丸森町、お土産屋さんに入ると猫グッズが結構置いてあったんです。
なぜかというと、昔、養蚕が盛んだったころ養蚕の大敵であるネズミを退治してくれるとして猫を大切にして、さらに猫神様を祀ったのだとか。
今でも石碑、石像などが丸森町のあちこちに点在しているんだそうです。探してくればよかったな……。
包装を開けてみると、なまどら焼きの上を猫神様が通った形跡が……。
とても可愛いです。
美味そうです!
早速一口食べてみると、甘さが口いっぱいに広がって元気が出てきますね。
なまどら焼きは宮城県で人気のお土産の一つですが、こっちに住んでいるとなかなか食べる機会もないですからね、こうやってたまに食べると本当に美味しい。
ちなみに、「なまどら焼きって、何が生なの?」と思っている方もいらっしゃると思いますが、なまどら焼きの生は「生クリーム」の生です。
普通のどら焼きの中身はつぶあんやこしあんですが、なまどら焼きの中身は生クリームなんです。
生クリームにいろいろと混ぜて味を変えている感じです。
あっという間に食べてしまいました!
今度は本店のほうにも行ってみたいと思います。
栄泉堂丸森支店 宮城県伊具郡丸森町除29