今日は東北一の繁華街、夜の国分町に来ています。
夜と言ってもまだ早い時間帯なのですが……、危険な香りを感じるのは私だけでしょうか。
ここ国分町は現在も賑やかですが、江戸時代、仙台藩の城下町の中心でもあったのでその当時も賑やかだったんでしょう。
この国分町通りを歩いて行くと、夜しか営業していない1軒の老舗があるんです。
それがこちら、千松島です。
千松島は万治3年(1660年)創業の老舗です。
万治3年は名古屋城の城下町で起きた「万治の大火」が発生した年です。
この万治の大火はお正月行事である「左義長(どんど焼き)」が行われていて街のあちこちで火を使っていたということもあってかなり広範囲に燃え広がったのだそう。
その後左義長は禁止にもなったんだそうです。
千松島、現在はこのように大きなパーキングとなっていて1階が酒屋さんとなっていますが、万治3年からこの地で酒蔵を営んできました。
会社名でもある「千松島」はここで造られていたお酒の名前でもあります。
現在は販売だけをおこない、千松島を造っているのは以前行ったことのある加美郡の田中酒造店だそう。
加美郡の田中酒造店↓
先ほども書きましたが、この酒屋さんは夜しか営業していません。
日中何度か来たことがありますが、お店は閉まっていて、でも宮城のお酒なら他の酒屋さんに売ってるんじゃないか?ということで藤崎や三越の地下にあるお酒コーナーを見に行ったり、仙台市内の酒屋さんがあれば入って探したりもしたんですけど全然売っていない……、まさに幻のお酒なんです。
今回夜に来る機会があったので、やってきたというわけです。
これこれ、この看板のお酒です。
やはり夜の街国分町のど真ん中にある酒屋さん、お店の中に入るとたくさんのお酒が並んでいます。
たくさん並ぶお酒の中で、ひと際目を引くお酒があります、そう「千松島」です。
ということでこちらが幻のお酒、千松島。
いいですねぇ。
「田中酒造店」と書いてあります。
なんて書いてあるのかわからないんですけど、とにかくすごい。
この千松島、今夜の晩酌で飲みますよ。
いいですね、お酒の香りがまたたまりません。
晩酌の相手はいつものとおり娘です。
ちなみに娘は牛乳です、いつまで一緒に飲んでくれるのかなぁ……。
まずは一口……。
くーーーっ!って感じです、キますねぇ。
でもスッキリしていて飲みやすいですよ。
日本酒飲むとこんな顔になってしまうんです(笑)
飲みやすくていいですね、千松島。
結構探し回ってやっと手に入れた千松島、そういう苦労も旨さに上乗せです。
千松島 宮城県仙台市青葉区国分町2-11-11