宮城県北部の町、登米市登米町です。
こちらの建物は登米町にある警察資料館。
明治から登米警察署として使われていたもので明治期の事務所建築の中では極めて珍しい建物として県の文化財に指定され、現在は警察資料館として保存されています。
ここ登米町は油麩や味噌などが有名ですが、もう一つ食の名物として「うなぎ」が挙げられます。
北上川沿いの町ですからね、昔から北上川で獲れたうなぎを蒲焼にして……という感じだったのかもしれません。
ということで、うなぎの老舗に。
こちら、東海亭です。
東海亭は明治8年(1875年)創業の老舗の鰻屋さん。
明治8年は平民苗字必称義務令が公布された年。
江戸時代まで苗字は原則として公家や武士など支配階級にのみ許された特権でもありましたが、明治時代に入り、華族や士族に属さない平民にも苗字を名乗ることが許されるようになりました。
しかし、当時の平民の中にはあえて苗字を名乗らない人も多かったことから、明治8年のこの年に苗字の仕様を義務づける平民苗字必称義務令が公布されたのでした。
そのころから営業を続けてきた東海亭。
平日のお昼だというのに駐車場は一杯……、人気店だということはすごくよくわかりますね。
お店の外にはうなぎを捕まえたり捌いたりするための道具が展示(?)されています。
無造作な感じにも見えますけど、無造作の中にディスプレイ感があります。
店内へ……。
入り口付近はお店の入るために並んでいる人たちでかなり混雑していますね。
入ってすぐのところにあるレジでお店の人に「蒲焼1人前をお持ち帰りでお願いできますか」と話すと、「順番なので少々お時間かかりますけどいいですよ」と。
ということでしばらく待つことに。
店内はお客さんがたくさんで、本当に賑やか。
登米の町は静かで落ち着いているんですけどね、店内はお祭りのような賑わいです。
お宝も発見。
なんだかわかりませんけど、すごいものだということだけはわかります。
30分ほど待っていると、「おまちどうさま!」とお持ち帰り用の蒲焼が出てきました。
ということで、今回購入したのはこちら。
包みがまた美味しそう。包みは食べないですけどね。
開けてみるとこんな感じに。
蒲焼のいい香りが漂います。
いいですねホント、キラッキラ。
蒲焼を温めてそのまま食べるのはすごく贅沢な気持ちになりますけど、もったいないという気持ちも……。
せっかくうなぎがあるのにうな丼にしないのはもったいない!って感じに。
……なのでうな丼にしました。
それではいただきます!
はぁ……ため息が出るほど旨い。
うなぎは柔らかくて身はホロホロしています。
たれも絶妙な甘み&塩味でうなぎとベストマッチしますね、あれだけ店内が混んでいる理由が一口でわかった気がします。
子どもも大きな口を開けてパクパク食べていました。
うなぎの味って世代を超えて愛されていますよね、お年寄りから子どもまで全世代が大好きだという。
そんな食べ物ありますかね?
今回伺った東海亭、今度はお店で出来立てのうな重とかもいただきたいですね、並んで待っても食べたい味でした。
東海亭 宮城県登米市登米町寺池九日町46