今回は仙台市から南へ、亘理町へやってきました。
藩政時代から栄える町として、古くからのお店もまだ数軒残っています。
こちらは以前伺った延宝三年創業の永田醸造。
その二軒隣に、100年以上続く老舗があったんです。
それがこちら、丸一呉服店です。
丸一呉服店は文久元年(1862年)創業の老舗呉服店。
文久元年はフランス、イギリス、オランダなどヨーロッパ各国と修好通商条約で交わされた開港の延期を交渉するためにヨーロッパへ初めて派遣された使節団、文久遣欧使節がおこなわれた年。
この文久遣欧使節団には福沢諭吉も含まれていました。
丸一呉服店、正面から見ると普通ですが横から見ると蔵のようになっていますね。
現在は洋品店として、婦人服や学生服、洋品小物なども扱っているみたいです。
ふと外から店内を見てみると何やら気になる貼り紙が……。
「亘理神社でご祈祷した縁起物あります」。
どんな縁起物なのか、ものすごく気になります。
店内に入ると、広々としたお店に婦人服などが並びます。
女将さんとご主人がいたので、「店先に書いてある縁起物って今もありますか?」と聞くと「あるよー」と。
「受験かなにかかな?」っと。
「い、いや、そういうわけじゃないんですけど貼り紙が気になったので……」というと、手ぬぐいを出してくれました。
「これは亘理神社で祈祷してもらった物なんですか?」と聞くと「そうだよ」と。
縁起物に出会えるなんてなかなかないですからね、ということで今回はこちらを購入してきました。
開運手拭です。
なんか縁起の良さそうなにおいがプンプンしますよね。
しかも「必勝祈願」というシールのおまけもたくさんいただいちゃいました。
なんでしょう、この欲張りな感じ。
全て叶うわけではないと思いますけど、手ぬぐいって結構使い勝手がいいですからね、普段から使っておくと何か良いことが起こるかもしれないので、使いながら果報を待ちたいと思います。
ちなみに必勝祈願シールを子どもに渡したところ……。
ティッシュペーパーの箱にペタペタと……。
子どもってシール好きですよね、そしてそのシールをどこにでも貼ってしまうという……というかこれバチ当たらないよね……?
丸一呉服店 宮城県亘理郡亘理町字上町29