今回も登米市登米町に来ています。
ここは江戸時代、登米町を治めていた登米伊達家の菩提寺、太白山養雲寺。
ひっそりとしていますが、どこか威厳のあるお寺ですね。
なんか河童が出てきそう……なんて言ったら怒られそうですが……。
この養雲寺の目の前に100年以上続く老舗が今も営業をしています。
それがこちら、鈴木油麩店です。
鈴木油麩店は明治32年(1899年)に創業した老舗の油麩店。
明治32年は東京と大阪間で電話が開通した年。
今では日本全国、いや世界中でも電話をすることが出来ますが、明治32年のこの時に日本で初めて長距離通話が行われたんだそうです。
東京~横浜間での電話サービスが開始されたのが明治23年(1890年)ですので着々と距離が伸びていって、ということでしょう。
そのころから営業をしている鈴木油麩店。
外から見る限り、暖簾や看板は見当たりませんが、「営業中」の札が掲げられています。
多分近所の人たちはここが鈴木油麩店だということは昔から知っている事なので、改めて看板や暖簾を掲げる必要もないということなのでしょうか。
店内に入り声を掛けると奥から女将さんが出てきてくれました。
「油麩一つください!」と言うと、すぐに用意をして出してくれます。
で、今回購入した鈴木油麩店の油麩はこちらです。
昔ながらの油麩という感じ。
切られていないそのまんまの油麩。
今回は味噌汁の具にしたいと思います。
結構な大きさ。
まさにフランスパンのようですが、油が結構すごいです。
普通の包丁だと崩れちゃいそうだったのでパン切包丁で。
ザクザク切っていきます。
なんか美味しそう。
このまま食べても大丈夫なのかな……。
で、味噌汁を作りその中に油麩を投入して出来上がり。
ちょっと作り過ぎてしまいました((笑)
おおお、いいですね。
食べてみると油麩の出汁というか油がいい感じに出てきてて味噌汁の味わいが増すんですよね。
豚肉入っていないのに豚汁のような。
油が入るからか、少し冷めにくい味噌汁なので「アチアチ」と言いながら食べていました。
油麩を味噌汁の具にするのは、そのまま入れるだけなので簡単ですし味も本当に美味しくなるのでおすすめです。
鈴木油麩店 宮城県登米市登米町寺池桜小路43-1