今回は気仙沼市の市街地から車で約20分のところに来ています。
少し山のほうに入った場所でしょうか、ここにも100年以上続く老舗があるんです。
それがこちら、臼福本店です。
臼福本店は明治15年(1882年)創業の老舗。
明治15年は日本で初めての馬車鉄道が開通した年。
馬車鉄道とはレールの上を馬が車を引く鉄道の事で、明治15年に東京/新橋から日本橋を結ぶ路線が開通。
停車場は新橋と日本橋の2か所だけで乗客は降りたい場所を車掌に言えば好きなところで降ろしてもらえ、乗りたい人は手をあげればどこでも乗せてもらえたのだそう。
なんだかのんびりとした時代ですよね。
ですが、その後すぐに電車が登場し、結局明治36年にはこの路線もすべて電車化されたそうです。
臼福本店は明治15年から続く主に遠洋マグロ漁業をおこなう漁業会社。
臼福本店のこの場所、実は仮の本社だそうで、元々は気仙沼の中心地である魚町に本社がありましたが2011年の震災で被災し、現在はここで営業を続けているのだそうです。
見た感じここで何かを買える感じはありません。
ですが調べてみると、宮城県屈指の観光地、松島で直営店をやっているようなので、そちらに行ってみる事にします。
臼福本店から車で1時間ちょっと、松島にやってきました。
松島のメインストリートから一本入ったところに……あった!
松島さかな市場、臼福本店が運営している市場です。

焼き牡蠣食べ放題……もう最高ですね。
早速店内に入ってみます。
広い店内には気仙沼の海産物から宮城県のお土産などとにかくたくさん。
2階建てで1階は海産物などが、2階は食堂+お土産物がとにかくたくさん置いてあります、すごいなぁ。
何を買おうか迷ってしまいますけど臼福本店は遠洋マグロ漁業をしている会社、マグロはどこかしらと探してみると。
おお、ここですね。
サイズなどバラバラなのですが、どれも美味しそう。
ここでも迷うのか……と迷いに迷った挙句購入したのはこちら。
本マグロ!

天然です!本マグロの赤身です。
マグロはカチコチの冷凍なのですが、きちんと解凍方法の説明書までついています。
氷水に浸けるんだな……よしよし。
浸けましたよ、この状態で2時間待ちます。
で、2時間後……。
おお!解凍されました。
ドリップが出ずに……と説明書には書かれていましたが、ドリップがやや出ていますね……やり方が悪かったのかな。
密封パックから取り出してみると、もう真っ赤。
赤身オブ赤身。
もちろんですけどお刺身で食べますよ。
丁寧に切って完成。
まずは味見で一つ食べてみますね。
ん~、これは……、ヤバい!
味が濃いんです、味が濃い赤身。
旨い!
すんごく旨い!
40年間生きてきた中で、本当に間違いなくナンバーワン赤身、いや、これはマジで旨いなぁ。
キッチンで味見をしてみると息子が乱入。
食べさせて~と言うので一つあげると「うんめえ」と。
「早くご飯にしてよー」と興奮しだしました。
食卓に並べると、ものすごい速さで食べだす息子。
いつもなら写真撮らせてくれるのに、今回ばかりはカメラお構いなしです。
今回買ってきた臼福本店の本マグロ、4人家族であっという間に食べてしまいました。
リーズナブルなのに激ウマの本マグロ、また松島に行くときには絶対にリピートしたい逸品でした。
臼福本店 宮城県気仙沼市赤岩石兜123-2
松島おさかな市場 宮城県宮城郡松島町松島普賢堂4-10