今回は東北一の繁華街、仙台市の国分町にやってきました。
ちょうど夕方の時間だったので、「これから始まるぞ!」という雰囲気が伝わってきます。
12月なので忘年会などで夜は大変な賑わいになるっぽいですね。
この国分町のど真ん中に100年以上続く老舗があるんです。
それがこちら、金英堂です。
金英堂は明治36年(1903年)に創業した老舗の薬屋さんです。
明治36年は日本で初めてのゴルフ場が誕生した年。
初めてのゴルフ場は兵庫県の「神戸ゴルフ倶楽部」で、明治36年にイギリス人貿易商A.H.グルームという人によって神戸の六甲山につくられたそうです。
ちなみにこの神戸ゴルフ倶楽部はまだ現役のゴルフ場です。
金英堂の創業も明治36年、創業当初は本屋さんだったようですが現在は薬局と貸しビル業をおこなっています。
場所柄なのか年中無休、午前3時まで営業の薬局ですよ、危険な香りがプンプンします。
店内に入るとお店の女性が気さくに話しかけてくれます。
「何をお探しですかー?」
「スイマセン、飲んでも大丈夫系のヤツを……」
「ああ~ウチね、おすすめのセットが何種類かあるんだけど」
「??」
「これこれ」
と見せられたのは二日酔いを防止するためのドリンク剤のセット。
値段も3種類くらいあって松竹梅と選べる感じになっています。
「やっぱり値段が高いほうが効きがいいわよね」
「でも初めてだから……この安いセットで試してみようかな……」と強気なのか弱気なのかわからない感じで二日酔い防止セットを購入してきました。
「今日は何時からなの?」と聞かれたので「あ~明日なんです」と答えると、「飲み会が始まる1時間前くらいに飲むといいわよ」、「次の日全然違うわよ」、「飲み会の途中でも何かあったら3時までやってるからいらっしゃい」と、親切に(?)言っていただきました。
で、購入した二日酔い防止セットがこちらです。

この三点セット。
え?二点しかないって?いえいえ、三点セットです。
この錠剤もセットみたいなんですよね。
こういう売り方大丈夫なんでしょうか……、大丈夫なんですよね?
で、このセットを持ちいざ東京へ……。
今日は会社の忘年会なので、開始の1時間前にすべて飲みます。

うーむ、苦い。
でも今日は二日連続の忘年会、明日も仕事だから二日酔いになるわけにはいかないんです。
2本目のドリンクも。
こっちも苦い……、良薬口に苦し。
うーん、苦かった……。
全部飲みましたよ、結構きつい。
でもこれで明日の二日酔いは阻止できそうです。
で、忘年会。
明治13年(1880年)創業の浅草にあるすき焼きの老舗ちんやさんです。
適サシ肉うめー!気分もアゲアゲ。
ビールも進みます、ジャンジャン飲みますよ!
普段はあまり飲まない日本酒もガブガブいきますよ!
と、つかの間の楽しいひと時が終わり、次の日の朝……、金英堂の二日酔い防止セットはどうだったかというと……。
あ、結構平気かも!
たしかに体力的にはダメージありますけど、二日酔いは大丈夫っぽい。
すごく飲みましたからね、これで二日酔い防止できるなら安いものかもしれませんね。
よし、じゃあ今日も飲むぞー!
金英堂 宮城県仙台市青葉区国分町2-10-7