たまには休日、ゆっくり温泉に……ということで、今回は鎌崎温泉へ。
鎌崎温泉は仙台市街地から車で1時間弱、白石城から車で10分ほどの山奥にあります。
鎌崎温泉の歴史は古く、開湯は室町時代、1428年と言われています。
昔から数件の温泉宿が湯を守ってきていて、今でも5件ほどの温泉宿があります。
で、こちらが今回泊まるすゞきや旅館です。
すゞきや旅館の創業は明和元年(1764年)です。
明和元年は祖父であり名君と呼ばれる8代将軍徳川吉宗から寵愛されたという第10代将軍徳川家治の時代。
それから250年以上、10代にわたってこの地で旅館を続けてきたのだそうです。
お部屋もキレイ、4人なのでちょうどよい広さですね。
この鎌崎温泉は本当に小さな温泉街なのですが、すゞきや旅館以外にも100年以上続く温泉旅館がまだあるんですよね。
なので、チェックインした後に外を散策することに。
すゞきや旅館のすぐ目の前にある最上屋旅館。
江戸後期から続く旅館だそうで、雰囲気満点です。
さらに奥の路地を入っていくと……。
ヤバそうな建物が出てきました……。
この建物は「時音の宿 湯主一條」。
創業は1428年でこの鎌崎温泉の開湯と同じですね、600年近い歴史のある旅館です。
今は新しい建物が別にあり、この建物は旧館のようです。
木造の建物で釘を一本も使ってないんだそうです、登録有形文化財に指定されています。
天狗が出てきそう……。
すゞきや旅館に戻り、浴衣に着替えて温泉です。
お風呂は露天風呂、内風呂が男女それぞれあります。
4階にある露天風呂からは先ほどの時音の宿 湯主一條の古い建物も見え、夜になると中に明かりが灯って幻想的な雰囲気に。
そして夕ご飯。
豪華の一言ですね。
すゞきや旅館は宴会場などもありますが、基本、夕ご飯、朝食と部屋食なので、小さい子どものいる我が家にはとても有難い宿です。
夜は周りに何もないのですごく静か……なんですけど森の中なので、黙っていると鈴虫とかいろいろな虫の鳴き声が聞こえてきて、夏だなぁと感じることが出来ます。
そして満天の星空も。
次の日の朝も、まずは子どもたちと温泉に入り、部屋で朝食。
子どもの食事もなかなか豪華なんですよね、朝から満腹食べました。
仙台市街地から車でちょっと行くだけで、こんな素敵な温泉街に来ることができるなんて……。
どんちゃん騒ぎしたい人には物足りないかもしれませんが、日々の喧騒を忘れて静かにぼーっとしたい人にとっては、鎌崎温泉はすごくよいところだと思います。
今回お邪魔したすゞきや旅館は部屋食ですし部屋数もそんなに多くないので、お風呂で混み合うなんてこともないですし。
我が家はちびっこ二人いるので、どこに行っても静かに過ごすなんてことはできませんけどね(笑)
でも旅館の方々も子どもウェルカムな感じで、すごく気持ちよくニコニコ対応していただけました。ありがとうございます。
帰りの車の中で家族みんなが自然と「またここ泊まりに来ようね」と話をするくらいすごく素敵な旅館でしたよ。
すゞきや旅館 宮城県白石市福岡蔵本鎌先1-38