仙台市街地のまさに中心とでも言いましょうか、一番町四丁目商店街に来ています。
仙台市街地の100年以上続く老舗はもうほとんど行ったかなと思っていたんですが調べてみるとまだまだあるんですね。
まぁ、これだけお店が立ち並んでいますからね、見落としがあっても不思議ではありませんが……。
で、今回伺ったのが……
一番町四丁目商店街の「くだものはいたがき」から東北一の歓楽街、国分町方面に曲がってすぐ……。
こちら、八百善です。
八百善は明治に創業した老舗の八百屋さん。
明治期の仙台は、戊辰戦争で負け、その後明治4年に仙台県、明治5年に宮城県と変わっていった時期。
日本全体でいろいろな変革が起きた時期ですけど、仙台ではそれ以上に時代が変わるのを目の当たりにしていたのだと思います。
そんな時期に起業しようと考えるなんて、ちょっと想像がつきませんけど、意外と一般庶民は普段通りに生活をしていたのかもしれませんね。
今回伺った八百善、その名のとおり八百屋さんなのですが、このビルの名前、「八百善ビル」っていうんですよ。
そこまで大きくはないビルですけれども、仙台のど真ん中に自社ビル建てちゃうなんて、恐るべし八百屋さんですね。
中に入ると、従業員の方が忙しそうに品出しをしたり接客をしたりしています。
店舗の間口はあまり広くないですが、奥にぐぐーっと広くって品ぞろえもかなり豊富です。
お店の上のほうに昔使っていたのかな?威厳のある看板も。
お店の方が「何かお探しですか?」と声を掛けてくれたんですが、特に探しているものがあったわけではなく、どれにしようかな~と、普段あまり目にすることはない野菜とかないかな~と思っていたので、返答に困っていると、「ああ、どうぞごゆっくり~」と(笑)
なので、その人に「宮城県の野菜って何かありますか?」と聞いてみると、これとかあれとか……と、ものすごく丁寧に答えてくれます。
「これも宮城県産かな~、マコモタケ」
「え?どれですか?これですか?」
「そうです、それです」
「どうやって食べるんですか?」
「炒めたり焼いたり煮たり……、たけのこと同じような感じで料理して食べれるんですよ」と。
マコモタケ……、たしかに聞いたことはある。
でも食べたことがあるかと言われると自信がない(どっかのお酒の席で出たことがあるかもしれないけれども、お酒の席ってたいてい料理の事あまり覚えていない)。
自分で料理をしたことのある食材ならば覚えているけれども、マコモタケは確実に扱ったことのない食材だ。
ということでこちらのマコモタケを購入してきました。
どうやって料理をしようか……、やっぱり素材の味を堪能したい……ということで、下処理をおこない、食べられる状態に。
ホイルを巻いてオーブンへ。
ホイル焼きにすることにしました、ただ焼くだけです。
で、出来上がりがこちら。
美味そう……醤油をかけてかぶりつきます。
食べてみると、タケノコっぽい食感でホクホクしてて美味しいですね。
タケノコの柔らかい部分が多いって感じ。
子どもも喜んで食べていましたよ。
国分町にある八百善、品ぞろえも豊富で近くの飲食店の人たちもかなり重宝しているんだと思います。
家の近所というわけではないので、ちょくちょくは行けませんけど、また何か変わった野菜とかを探しに行くときには再訪しようかと思います。
八百善 宮城県仙台市青葉区一番町4-4-5 八百善ビル1F