以前、仙台駄菓子の老舗「熊谷屋」に行きましたが、仙台市内にはこの熊谷屋のほかにも仙台駄菓子の老舗が何軒かあるようです。
そのうちの一軒に今回は行ってきました。
明治18年(1885年)創業の「石橋屋」です。
どうですか、この佇まい。
江戸時代にタイムスリップしてしまったかのような雰囲気のある建物です。
石橋屋は仙台市街地から車で15分ほどの距離にあります。
住宅街を車で走っていると突然現れるこの建物に少々びっくりしてしまいましたが、本当に情緒ある雰囲気ですよね。
いざ中に入ってみると……
中も雰囲気たっぷり。
店内では様々な仙台駄菓子が置いてあります。
以前、熊谷屋に行ったからか結構見たことのある仙台駄菓子が多く置いてありますね、どれも美味しそうです。
やっぱりきな粉好きとしてはきな粉棒的なものは外せないなと思い、きな粉系の仙台駄菓子を二つ買おうかと思いましましたが、よーく店内の壁を見てみると、
あ! 飴作ってるじゃないですか!
もともとこの石橋屋は飴屋さんとして始まったそうで、飴を買わずに何を買うか!という感じですね。
ということで、きな粉系を一つあきらめて飴を購入。
それがこちら。
パイナップル飴 680円
色がきれいで美味しそう!
もう待ちきれない様子です。
食べてみるとほのかに甘い感じで口の中に入れていると急にパイナップル味が広がります。
最初はパイナップル味の飴だと忘れてしまうくらい、「和菓子の飴」なんですけど、舐めているとパイナップル全開になります、すごく美味しい。
そしてもう一つはこちら。
千切 324円
きな粉系ですよね、やっぱり外せませんでした。
周りがきな粉でほんのり甘く、中はカリカリサクサクです。
優しい甘さで、食べていると徐々に甘さが湧き出てくるんです。
仙台駄菓子って優しい甘さのものが多いですよね、食品添加物もあまり使用されていないので子どもにも安心して食べさせることが出来ます。
なにより子どものころからこういう味を知っているというのは良いことかもしれません。
無言で食べ尽くしてしまいました。
あ、そういえば、石橋屋に買い物に行った時の話に戻りますけど、お会計も終わり、ひと通り見終わったので帰ろうとお店を出ようとしたときに、店主の方に声を掛けられて「これ、お土産だよ」と小さな袋に入れられたお菓子3つを貰ってしまいました。
「これがうちの売れ筋だよ」と。
先に言ってよ! と心の中で思ったのは言うまでもありません。
お店を出てから、また建物に振り返るとやっぱり雰囲気があるなぁ。
この建物は「仙台景観重要建造物指定建物」に指定されているようで、さらにこの隣にある木、冬の時期は何もついていませんが、これ枝垂桜らしく、桜の時期になるとピンク色の枝垂桜が見事に咲き誇るのだそうです。
お店の雰囲気も相まってお花見スポットそして雑誌などにも数多く紹介されているんだそうです。
今年の春は絶対に見に行こうと心に誓いました。
石橋屋 宮城県仙台市若林区舟丁63