今ではたった1軒しか作られていない仙台御筆が置いてある西川玉林堂の仙台御筆

書道用品のおかやから徒歩3分ほどの距離、奥州街道からちょっとだけ細い道を入っていくと西川玉林堂があります。

西川玉林堂は明治20年(1887年)創業の仙台御筆を中心とした筆や硯などを販売している老舗です。

 

仙台御筆とは、その昔、伊達政宗公が京都より筆職人を呼び寄せて作らせたのが始まりで、足軽などの下級武士が筆の作り方を習い、副業として作り販売を始めたことで広まっていったそうです。

 

昭和初期には100軒ほどの工房があったようですが、現在は1軒だけしかないとのこと。

 

お店の中に入り、仙台御筆の話を聞いてみると、ご主人、おかみさんがとても親切に教えてくれました。

 

「今では仙台御筆は大友さんがやっている工房でしか作っていないんです。筆それぞれには販売するお店の名前が書いてあるだけで、筆それぞれに仙台御筆だとは書いていないんだけれども、大友さんが作っている筆は全部仙台御筆ということになります。」と。

 

「どれが大友さんの作られている筆ですか?」と聞くと、「これとこれとこれと……」と結構たくさんの種類があり、また価格帯も幅広い。

 

迷いましたが、毛がきれいな筆を一つだけ購入してきました。

 

さらに、このあたりの素敵な老舗をまわっているんです、と伝えると、「ちょっと待ってね」と若林地区の小冊子を取り出して、ここがいい、あれがいいとご主人、おかみさん二人ともいろいろと教えてもらえました。

 

結局筆一本買っただけなのに、30分くらい仙台御筆の事や若林地区周辺のお店の事など、いろいろとお話しをしていただきました。

 

で、今回買ってきた仙台御筆がこちらです。

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

仙台御筆 1,800円

 

品がありますね。

このふさふさの毛がきれいで触り心地もすごく気持ちがいいんです。

 

せっかくの仙台御筆ですが、今回も大変申し訳ございません……、水性絵の具で試させていただきます。

 

では、例の創作漢字を。

慣れてきたのか(?)前回よりもうまく書けている気がします。

 

今回もぶっつけ本番の一発勝負で書いたのですが、筆先が安定しているようで非常に書きやすかったですね。

 

ただし今回の仙台御筆はやや太い筆なので細かな字を書くのには向いていません。

 

書初めとか大きな半紙に書く時には良いかもしれませんね。

 

書いた後は例によって、子どもに取られてしまうんですけど、小さいうちから筆で書くことに慣れておくのは悪いことではありません。

仙台御筆と普通の筆の違いがわかる子どもになったら……、すごいですね。パパは違いがわからない男ですから(笑)

 

西川玉林堂 宮城県仙台市若林区荒町201