宮城県塩釜市にある鹽竈神社。
その参道から本塩釜駅に向かって徒歩2、3分ほどのところにかわいいお店があります。
三本木屋麹店です。
この三本木屋麹店は創業100年以上。
麹を扱っているお店で鹽竈神社近くで商売をされています。
明治時代に開業し、現在までに100年を超えている老舗企業がこの塩竈に多いのは、やはり明治20年の上野~塩釜間の鉄道開業の影響があるのでしょう。
その時代から続くお店が多い中、三本木屋麹店も今現在営業を続けています。
「麹屋」と聞くとあまり馴染みはないんですけど、三本木屋麹店の麹を求めて、またはその噂を聞いて遠くから来店する方もいらっしゃるようですね。
中に入ってみると、おばあちゃんが対応してくれます。
たばこ屋さんも兼ねているのでたばこはたくさん並んでいるのですが、麹は並んでいない……。
麹屋さんに入ったのは初めてですからね……、おばあさんに「ここで麹は買えますか?」と聞くと、「はい、買えますよ~」と軽快な返事が。
で「何に使うの?」と聞かれたので、「ええ~と……何に使ったらいいですかね?」と逆に聞いてみると「う~ん……、最近だとやっぱり塩麹作ったりだとか……」と答えてくれました。
「塩麹って自分で作るんですか?」と聞くと「そうだよ、水と塩と……」と説明をしてくれて、「ちょっと麹を見てきてあげる」と言われておばあさんはお店の奥へ。
待たされること数分、奥からビニール袋に入った白い物体を持ってきてくれて「塩麹のレシピも一緒につけてあげるからね」と。
なんとも優しいおばあさんです。
で、今回買ってきたのはこちら。

米麹とは、簡単に説明すると米にカビが生えたもの。
カビと言っても麹菌というもので、それが発酵したものが米麹になります。
湿度とか温度管理とかが難しく三本木屋麹店では、奥の方は見えませんでしたけど、専用の室内で米麹を発酵させていたのでしょう。
で、一緒にもらったレシピがこちら。
そんなに難しくはないんですが、出来上がるまで1週間はかかるみたいですね、頑張るか……。
ということで、この米麹を塩麹にします。
塩を入れてモミモミ……、米麹の独特な匂いがしますね。
塩麹も何とも言えない匂いがしますが、その匂いよりもちょっと強めな感じ。

そのあと水を追加してさらにモミモミ。
で、ひとまず。
これを常温の場所に置き、1日1回まぜまぜして1週間待てば完成です。
1週間後……。

完成した塩麹がこちらです。
レシピに「甘みが少し出たら完成」なんて書いてあるので、ちょっとペロッと舐めてみると……、しょっぱ!!
あれだけ塩を入れたので、しょっぱいとは思いましたけど……、これ甘み出ているのかな……、1週間経ったのでこれで完成ということにしましょう。
で、今回は豚肉に塩麹をぬりぬり……、1日置いてから豚ステーキにして食べます。
フライパンに並べて……。
完成!!
食べてみると、肉が本当に柔らかくなってて美味しい!味も優しい感じの塩味になっていて何もつけずにそのままでも十分美味しいです。
子どももたくさん食べてくれます、苦労して作った甲斐がありました。
麹って味噌や醤油の原料にもなっているんですよね、次回は……味噌とか作ってみたいような、みたくないような……(笑)
三本木屋麹店 宮城県塩竈市宮町3-19