今回は仙台市街地から車で1時間、宮城県北部の町、登米市登米町にやってきました。
この辺りは古くから栄えた町で、その歴史は奈良時代から続いているとも言われています。
100年以上続く老舗も数軒残っているこのエリアですが、そのうちの1軒にお邪魔してきました。
それがこちら、うなぎ割烹清川です。
清川は享保元年(1716年)創業の老舗うなぎ割烹。
享保元年は8代将軍徳川吉宗が将軍職に就いた年。
公事方御定書を制定して司法制度を改革したり、市民の意見を取り入れる目安箱を設置するなどの享保の改革をおこなった人物で、破綻しかけていた幕府の財政を復興すべく尽力しました。
そんな時代から300年以上も商売を続けてきたという清川。
この地にあった寺池城に伊達家、家臣たちが入城する際の料理番を務めていたこともあったのだそうです。
清川のすぐ横の堤防を上ると北上川が。
江戸時代から明治初期までは、船運が盛んだったため多くの人が往来したのでしょう、そういった土地柄もあって300年以上も人々に愛されてきたのだと思います。
清川ではシーズンや数量限定で、この北上川の天然川うなぎが食べられるのだそう。
お店のほうに足を向けてみると……。
おお!今日は天然川うなぎがあるっぽいですね。
店内に入りメニューを見てみるとメニューの一番上に天然川うなぎが。
ほかに普通のうな丼やうな重、ひつまぶしなどもありましたが、せっかくなので天然川うなぎ丼を注文。
店内はテーブル席、カウンター席、奥にお座敷。
あと2階にも席があるようでかなり広々です。
うなぎを引っかけて取る道具。
……うなぎはやっぱり他の料理と比べると時間がかかるんですよね。
店内をちょっと見たり、あとはメニューを10回くらい見たり……、うなぎへの期待感が高まります。
で待つこと20分ほど。
来た!!
すげー旨そう!ここ北上川で獲れた天然川うなぎ丼です。
うなぎがピカピカと光っています。
サクッとした感じ。
それではいただきます!
ああ、これは美味しい。
外側はパリッとしているのに中はふんわり。
ふんわりしているんですが、歯ごたえがあって噛むごとに旨味が出てくるような。
タレは甘すぎず醤油の味が広がります。
一言で言って美味。
あっという間に食べてしまいましたよ。
今回伺った清川、天然川うなぎはいつもあるわけではなく、あったらラッキーくらいのうなぎだそうで、なんだろう、日頃の行いが良かったということでしょうか。
またぜひ食べたいうなぎ丼でした。
清川 宮城県登米市登米町寺池中町66