また近所の老舗と言われるお店を探していると、「仙臺駄菓子」なるものを見つけました。
仙臺駄菓子とは江戸時代~明治時代と作られていた駄菓子で、昔は一般的な子供向けの駄菓子で仙台名物ではなかったようですが、昭和30年代に様々な種類があることや風味豊かな点が評価されて次第に名物”仙臺駄菓子”となっていったそうです。
その仙臺駄菓子の元祖ともいうべきお店が「元祖仙臺駄菓子本舗」。
創業は元禄八年(1695年)で300年以上で現在十代目の方が継がれているのだそうです。
元禄年間は5代将軍徳川綱吉公の時代、かなり深い歴史がありそうです。
お店は仙台市街地から車で5分ほどのところにありました。
歴史を感じる佇まいですねぇ、300年前から同じ建物ということはないんでしょうけど。
仙臺駄菓子の箱詰めや、名物のくるみゆべし、仙臺駄菓子はそれぞれ単品でも売られています。
仙臺駄菓子初挑戦ですからね、ひとまず一通り食べることが出来そうなものはないかということで探していると、
ありました! 仙臺駄菓子袋詰 648円

内容はしぐれねじり、うさぎ玉、香煎、ハッカ、黄金、黒パン、ゆびわ、マコロン、うめぼしが入っています。
いくつか食べてみましょうか。
まずは一番私好みな感じのする「しぐれねじり」から。

なんでしょう、このモチモチ食感は。
まわりにきな粉がついているので、きな粉棒のような味ですが、食感がきな粉棒のそれよりも柔らかく、味もすごく優しくて懐かしい味です。
手に持った感じはとてもしっかりしているので、少し固いのかと思ったら予想を裏切る柔らかさです、とてもおいしい。
ほかのものも期待できそうですね。
次はこちらを。
左からうさぎ玉、うめぼし、ゆびわ。
まずは「うさぎ玉」から。
何でしょう、おまんじゅうとお餅の中間のような食べ心地。黒糖の香りが口の中に広がります、かなりの黒糖ですね。
次は「うめぼし」。
こちらも和菓子の代表という感じの味ですね、表面に砂糖がまぶしてあるので、そのザクザクとした食感がまた楽しいです。
うめぼしの種を模した黒糖で出来た種が真ん中に入っていたそうですが、見ずに食べてしまいました(笑)
最後に「ゆびわ」。
これはその名の通り、ゆびわのような形だからその名が付いたのだと思いますが、味が想像つきませんね。
そういえば、今更ですがこういう写真も必要かと思い、半分に切ってみたところ、
黒ですね、味がわかってきちゃいました、これも黒糖入ってますね?
食べてみるとやはり黒糖が入っていましたが、先ほどのうさぎ玉、うめぼしとまた違う食感です、例えるなら昔駄菓子屋さんで「きびだんご」っていう棒?板状?のお持ちのような菓子がありましたが、あれに似ているかもしれません。
食感がとてもおもしろい。
では最後はこちらを食べてみます。
マコロンです。
こちらは食べてみると意外と固い。しっかり噛んでボリボリと食べる感じです。
甘さは控えめなのですけど、しっかりと甘い。この味の正体はピーナッツなんですね。
甘いものが苦手な方でも食べられる駄菓子です。
今回、仙臺駄菓子をいくつか食べてみましたけど、同じ甘いという感覚の中でも優しい甘さだったり、黒糖のような風味のある甘さだったりと、いろいろな“甘さ”があるのだなと改めて感じることが出来ました。
大人にとっては少し懐かしいお菓子の味、子どもたちにとっては逆に新鮮な味に感じると思いますので、親子で一緒に食べるといいかもしれません。
我が家も親子で食べよう。
元祖仙臺駄菓子本舗 熊谷屋 宮城県仙台市青葉区木町通2丁目2-57