今回、仙台市街地から車で10分ほどのところに老舗の納豆製造所があるという事で陸前原ノ町駅付近にやってきました。
仙台は「近代納豆発祥の地」と言われていることを知っていますでしょうか?
納豆は昔から各地で作られていましたが、あまり衛生的なものではなく品質もかなりバラバラだったものを、宮城野納豆製造所の初代三浦二郎氏によって、衛生的で栄養価の高い納豆を一定の品質で製造できるようにしていったのだとか。
そんなことから三浦二郎氏は「近代納豆の父」などとも呼ばれているのだそうです。
こちら、宮城野納豆製造所です。
宮城野納豆製造所は大正9年(1920年)創業の老舗。
大正9年はお正月の一大イベントとなっている箱根駅伝の第1回目が開催された年。
当時は2月14日に開催されたそうですが、戦後1947年から現在のような1月2日、3日の開催となったのだそうです。
住宅街の中ですが存在感のある建物ですね。
ちょっと映画のセットのような雰囲気がある建物。
ここはもう完全に工場な気がしますけども・・・。
本当にここで買えるのだろうか……?
事務所と書いてある建物があったので「ごめんください……」と声を掛けてみると、中から女性が出てきたので「すみません……ここで納豆買うことはできますか?」と聞いてみました。
すると快く「はい! 大丈夫ですよ」と。
「予約されていない方は今はこれしかないんです」と四角の納豆を見せてもらえたので、「じゃあ、それをください」と購入してきたのがこちら。
宮城野納豆です。
この雰囲気あるパッケージ、いいですよね。
開けてみると。
ぎっしりと納豆が詰まっています。
この宮城野納豆、仙台市内ならたまにスーパーとかにも置いてある納豆なんです。
昔から親しまれてきた味なんですねぇ。
宮城野納豆にはたれやからしなどの付属品は付いていませんので、お好みで味付けをして食べます。
白いご飯の上にかけて食べてみると……。
まめまめ感が半端なくて本当に美味しい!
柔らかすぎず噛み応えもきちんとあって、噛めば噛むほど納豆の味が増してきます。
ご飯の上にかけるのではなく、そのまま納豆だけで食べてもイケますよ、お酒のおつまみとかにもいいかも。
子どもも「美味しい! 美味しい!」と言いながら食べていました。
食べ終わると「またこの納豆買ってきて!」とも。
近代納豆発祥の地で近代納豆の父が発明した宮城野納豆。
本当の意味で味わいとはこういうものなのかと考えさせられる味でした。
もちろん何も考えないで食べても美味しいですよ!
この宮城野納豆、仙台のスーパーなどで置いていることもありますのでわざわざ宮城野納豆製造所まで足を運ばなくても食べることが出来ます。
ですがやっぱり納豆の味もさることながら創業当時からの建物を使っているというあの味わい深い工場を見に行くというのも良いのかなとも思います。
宮城野納豆製造所 宮城県仙台市宮城野区銀杏町4-29