鳴子温泉から車で20分ほどの移動したところに川渡温泉という場所があります。
この一帯は鳴子温泉はじめ、東鳴子温泉、中山平温泉、鬼首温泉と温泉地が密集している地域なんですが、この川渡温泉もその内の一つで、この5つ合わせて「鳴子温泉郷」と呼ばれています。
ちなみに「川渡」と書いて「かわたび」と読みます。「かわたびおんせん」です。
この辺りもかなり雪深いですね。
あまり車も通っていないので、道路にも雪が積もっています。
川も半分くらい凍っています。
しばらく車で走ると1軒の老舗が見えてきました。
こちら、遠藤屋嘉吉です。
遠藤屋嘉吉は明治20年(1887年)創業の老舗のとうふ店です。
明治20年は東京の東を流れる隅田川に初めて鉄橋が架けられた年。
隅田川初の鉄橋は浅草雷門前の通りから隅田川の対岸にあるスカイツリーの手前まで架けられている吾妻橋です。
それまで木の橋は架けられていましたが明治20年、破損してしまった吾妻橋の架け替えで隅田川で初となる鉄橋が架けられたんだそうです。
そんなことのあった明治20年、遠藤屋嘉吉も創業しました。
お店の前に「くるみ豆腐」の看板が掛けられていますが、この遠藤屋嘉吉の名物はまさにくるみ豆腐。
このくるみ豆腐目当てに遠方から訪問する方もいらっしゃるそうです。
お店の中に入るとショーケースの中にいろいろなお豆腐が並んでいます、その中には名物のくるみ豆腐も。
対応してくれた女将さんに「やっぱり人気があるのはくるみ豆腐なんですか?」と聞くと、「そうですね、皆さん買っていかれます」との返事が。
みんな買っていくならば……とくるみ豆腐を購入してきました。
お店のすぐ隣には工場も。
朝は大忙しなんでしょうね、お昼の時間帯は一休み……。
で、今回買ってきたのがこちらです。
くるみ豆腐、結構大きい。
のり弁とかが入っていそうな容器を開けてみると……。
じゃーん、出てきました!くるみ豆腐。
なんだかすごくきれい。ほっぺたくっつけてスベスベしたい感じです。
切ってお皿に乗せただけなのに上品な感じがしますね。
それでは一口。
ああ……濃厚な味が口の中いっぱいに広がります。
甘いんですけど本当に上品な甘さ。
懐石料理とかの前菜に出てくる味ですよ、これ。
2歳の娘、多分くるみ豆腐初体験。
初めての食べ物を目の前にして少しぼーっとしていますが大丈夫でしょうか?
パクッ。
うんうん言っていましたがあまり箸は進んでいませんでしたね(笑)
子どもの舌にはちょっと早いのかもしれません、好き嫌いがハッキリしている食べ物かもしれませんけど、私は結構好きですよ。
ちょこっとずつつまんでちょっとずつお酒を飲む、最高じゃないですか。
遠藤屋嘉吉のくるみ豆腐、美味しかったです!
遠藤屋嘉吉 宮城県大崎市鳴子温泉川渡73