宮城県南部の町、白石市の中心地である中町の商店街に来ています。
なんか町中に水路が通っていて、宮城蔵王から流れてくる水なのでしょうか、その水もきれいなんですよね。
ここ中町に100年以上続く老舗があります。
それがこちら、不忘印刷所です。
不忘印刷所は大正5年(1916年)創業の老舗印刷所。
大正5年は大正デモクラシーの代表的な論客である吉野作造が民本主義を説いた年。
民本主義とは民主主義とほぼ同義ですが、民主主義の主権が君主ではなく国民にあるというのに対し、民本主義では主権は問わないということ。
これはつまりどういうことかというと、当時の大日本帝国憲法では現在のような象徴天皇制ではなく天皇主権制だったため、主権は君主にあるか国民にあるのかはあえて問わない、ということのようです。
この発表により大正デモクラシーはより活発になったと言われています。
そのころからこの地で印刷業をしていたという不忘印刷所。
扉を開けて声を掛けると、中から人が出てきて対応してくれました。
「すいません、甲冑ペーパークラフトってここで買えますか?」
実はここに来る前に調べていたのですが、不忘印刷所では「甲冑ペーパークラフト」というものを作っているらしく、それを白石のお土産物屋さんなどで購入することが出来るみたいなんです。
「買えますよ、ちょっと待っててください」と待っていると、奥から女将さんらしき方が来てもらえて
「甲冑ペーパークラフトありますよ、どっちがいい?」と片倉小十郎バージョンと真田幸村バージョンを出してくれました。
やっぱりここは白石だし……ということで片倉小十郎バージョンを購入してきました。
それがこちら。
わー、かっこいいですね。
ペーパークラフトなのでこれを紙で作ることが出来るということですよね。
中を開けてみると……なんだか大変そうだなぁ。
不器用が服を着て歩いていると言われてきた私が出来ますかねぇ……。
まぁでも手を動かさなければ完成しませんからね、黙々と作業を始めます。
まずは兜から……。
意外といい感じ。
かっこいい兜が出来ました。
続いて胴体のほうも。
いいじゃないですか。
と、小一時間作業を続けた末……。
出来ました!
なんかちょっと不細工な感じになってしまいましたけど、なかなかいい感じ。
結構な大きさで上から下まで30cmほどあります。
ちゃんと上手な人が作ったらかなりいい出来栄えになるんじゃないでしょうか。
ああ、横からのほうが上手に見えますね(笑)
甲冑ペーパークラフト、紙だと侮ってはいけません。
難易度も高めで小学校低学年の子どもにはちょっと難しいくらい、でもその難しさから大人でもすごく楽しむことが出来る逸品です。
今回は購入してきませんでしたが、真田幸村が残ってるんだよなぁ。
次は真田幸村か……、どしよ。
不動印刷所 宮城県白石市中町25