蝦夷地の開拓、測量が行われた時代 寛政元年創業 田中酒造店のスパークリング日本酒

さて、またまた宮城県加美郡加美町に来ています。

 

加美町に残っている酒蔵は3軒ありますが、そのなかで最も歴史のある酒造店が加美町のメインストリートにあるんです。

それがこちら。

 

 

田中酒造店です。

 

田中酒造店の創業は寛政元年(1789年)。

完成の前の元号である天明4年に蝦夷地、今の北海道の本格的な開拓がはじまり寛政12年には蝦夷地で測量も行われたんだそう。

その蝦夷地の測量を行ったのが、あの有名な伊能忠敬。

当時はもちろん飛行機も電車も車もなかった時代に、全国を測量し、さらに北海道まで行って測量したとか、もう頭が下がります。

 

そんな時代に田中酒造店は創業しました。

 

 

杉玉ありますね。

田中酒造店は「真鶴」を醸造している酒蔵です。

 

店内に入ると、こちらも事務所の一角に販売コーナーが。

それにしても立派な建物。

内装もホント重厚そのものです。

 

話を聞くと、加美町のお祭りである火伏の虎舞は以前はこの田中酒造店の屋根で行われていたんだとか。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

この屋根の上で舞うんですね、たしかに屋根が張り出しているので舞いやすそうではありますね。

 

ただ、東日本大震災で建物もダメージを受けてしまったので、その後は並びにある別の建物でやっているんだそうです。

火伏の虎舞が行われる4月29日には、日本酒の試飲会もやっているんでまた来てくださいと優しく話してくれました。

 

で、今回買ってきたお酒がこちらなんです。

 

 

マナヅルスパークリング。

日本酒っぽくないですよね。

 

 

ワイングラスで美味しい日本酒アワード2018の金賞です。

 

 

しかしきちんと真鶴ですし、清酒です。

ワインではないんです。

 

今回はこちらをいただくことにします。

ワイングラスで美味しい日本酒アワード2018の金賞ですからね、もちろんワイングラスで飲まなければいけないんですけど、我が家にはワイングラスが無いことに気が付きました。

 

ワイン結構飲むんですけどね、奥さんが。

 

仕方ないので一番それっぽいグラスで。

 

 

おお。

 

 

シュワシュワいってます。

香りも良くて、スパークリングワインっぽい。

 

いただきます。

 

 

おお?美味しい。

ホント飲んだ瞬間はスパークリングワインそのものなんですけど、あとから日本酒が追いかけてくるんです。

後味というか飲んだ後の余韻は日本酒のそれ。

 

なんか不思議だなぁ、甘みのある辛口のスパークリングワイン(←って意味わかりますかね?)を飲んだあとに、日本酒がグワーッ!って感じ。

 

これはちょっと飲み過ぎちゃうパターンだぞ。

 

これ、男性はもちろんですけど、女性も好きなようで我が家で奥さんがゴクゴクいってましたよ!

 

加美町で一番歴史のある酒造店の新しいお酒、なんだか歴史と時代が掛け合わさったみたいな、そんな不思議体験でした。

 

田中酒造店 宮城県加美郡加美町西町88-1