伊達政宗公も愛した味 創業100年以上 丸八佐惣商店のはらこ飯セット

今回は亘理町の荒浜地区へ。

 

 

荒浜地区は東日本大震災では甚大な被害が出た地域の一つで、海沿いは今も復興工事が続けられています。

 

 

復興のシンボル、千年希望の丘も見えます。

この荒浜地区に100年以上続く鮮魚店があるということで、伺ってきました。

 

それがこちら。

 

 

丸八佐惣商店です。

丸八佐惣商店は100年以上続く老舗の鮮魚店、初代が行商から始めて現在はここ荒浜に店舗を構えています。

 

 

海や川が近い荒浜では昔から海産物が名物となっていますが、これから秋の季節に有名なのが「はらこ飯」。

 

江戸時代から明治時代まで整備されてきた日本最長の運河である貞山掘。

この荒浜地区にも貞山掘があるのですが、その工事臨検に仙台藩祖である伊達政宗公がこの地を訪れた際、荒浜漁民が阿武隈川で獲れた鮭の腹子をご飯と一緒に炊いて献上したところ伊達政宗公も大層喜んだという逸話が残っているはらこ飯、現在では宮城県の秋の味覚の一つにもなっています。

 

丸八佐惣商店では秋にはらこ飯セットを販売するということなので、ちょっと期待をして伺ってみました。

 

 

店内には食料品がずらりと並んでいますが、鮮魚店なのでお魚がたくさん。

どれも美味しそうです。

 

ですが、鮭は見当たらない……。

伺ったのは8月の終わり、まだちょっと早かったかと思い店員さんに「はらこ飯のセットみたいなのってありますか?」と尋ねると「まだ出ていないんですよね、多分明後日くらいからじゃ……」と。

でも近所から来たのではないことを察したのか「ちょっと待ってくださいね、奥で聞いてみます」と、とてもやさしい対応。

もうそのお気持ちだけでも十分ですお姉さん……と待っていると「今ちょうど切っててこれならいいですよ!」と。

しかも奥から若旦那らしき人も出てきてくれて「はらこ飯作るならアラも持ってってよ」と。

なんて皆さん優しいのでしょう……また来ます!と言ってお店を後にしました。

 

ということで丸八佐惣商店で購入してきたはらこ飯セットはこちらです。

 

 

鮭といくらです。

もうすげー豪華。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

こちらはいただいたアラです。

このアラで煮汁を作り、その煮汁で鮭の身を煮て残った煮汁でご飯を炊く。

いくらは醤油漬けにします。

 

まずはいくら作りから。

 

 

この筋子をバラバラにしていきます。

塩を入れたお湯で何度か洗い……。

 

 

いくらっぽくなってきたところで醤油、みりん、酒を軽く煮た煮汁で一晩漬けます。

 

 

蓋をして冷蔵庫へ……。

 

次は鮭の身のほうを作っていきます。

 

 

醤油、酒、砂糖、水入れて沸騰させます。

そこに鮭のアラを投入。

 

 

出汁用ですけど、これだけでも美味そう。

そして鮭の出番。

 

 

所狭しと鮭が乗っています。

 

 

煮汁に投入、このまま約7分煮ます。

で、煮あがったのはこちら。

 

 

これはこのまま、あとはご飯の上に乗っけるだけ。

で、残った煮汁は冷ましてからご飯に入れて一緒に炊きます。

 

 

白米2合もち米1合の合計3号分。

 

で、ご飯が炊けたら盛り付けへ。

 

 

まずは鮭を乗せていき……。

 

 

たくさんあるのでたっぷり乗せます。

最後はいくらを散らして……。

 

 

完成です!美味しそう。

 

食べてみると、しっかりと甘じょっぱい味が付いてて本当に美味しいですね。

いくらもちゃんと醤油漬けになっていて、ほんのり甘じょっぱい味のついているご飯の味とよく合います。

鮭の身も柔らかくてホロホロで最高です。

 

一足先に秋の味覚を堪能することが出来ました。

 

 

3歳の娘もパクパク食べてくれます。

あまりこういった丼もの好きじゃないんですけどね、はらこ飯は自分から食べて、完食してくれました。

 

全部食べてくれると作り甲斐もありますね。

 

丸八佐惣商店 宮城県亘理郡亘理町荒浜横山184