仙台市街地から車で40分ほどのところにある宮城県塩竃市。
鹽竈神社を中心に、1000年以上も前から人が集まる土地だったからか老舗企業もたくさんあるんですよね。
以前から何度か鹽竈にはお邪魔しています。
今回も鹽竈の老舗に行ってきました。
こちらです。
渡辺米穀店です。
渡辺米穀店は大正6年(1917年)に創業した老舗のお米屋さんです。
大正6年は日本プロ野球界伝説の投手、沢村栄治が生まれた年です。
戦前・戦中の選手ですが、戦前に行われた当時の日米野球で全く歯が立たなかったメジャーリーガー相手に快投を演じたことで有名ですよね。
また球速が速かったことも知られていて、当時は球速を計測することが出来ませんでしたが、残っている映像やその他の検証方法で160キロ前後出ていたのではないかとも言われています。
現在の日本プロ野球において投手の最高の栄誉とされる「沢村賞」はこの沢村栄治からとった賞ですし、当時付けていた背番号14は読売ジャイアンツの永久欠番となっています。
そんな沢村栄治が生まれた年に創業したのが、この渡辺米穀店です。
中に入ると、お米のほか食料品などもたくさん並んでいます。
お米を見ていると、「いつもどんなお米食べているの?」と女将さんが声を掛けてくれます。
「いや、普通のを……」なんて気の利かない返事をしてしまったんですが、実は今回お目当てのお米があったんですよね。
「あ~、これこれ、だて正夢が食べたくて……」と言うと、女将さん「これ美味しいわよ!」と。
「普通のお米を炊くよりも2ミリくらい水少なめに入れてね、冷めても美味しいしおにぎりにしても本当に美味しいから!」と炊き方から用途までレクチャーしてくれました。
「うちはデパートなんかよりも安いんだから!」と。
「美味しかったらまた買いに来てね!」なんて、最後まで明るく対応してくれた女将さんでした。
で、今回買ってきたのがこちら。

だて正夢です。
宮城県外の人たちにどれほどの認知があるのかわかりませんけど、宮城県内にいたらこのロゴマークやだて正夢の文字を見たことが無いという人は多分いないと思います。
このだて正夢が発売されたのは今年(平成30年)の10月。
つい最近なんです。
ササニシキ、ひとめぼれを生んだ宮城県で、この新しいお米の品種でお米の天下を取るぞ!ということらしいです。
美味しさだけを追求し、育成開始から12年、やっとデビューしただて正夢。これから全国的な人気のお米になっていくのか、まずは私が実食して確かめてみます。
お米研ぎから……。

お米って水入れて研ぐと、お米によって感触が結構違うんですよね。
だて正夢はさらさらとつぶつぶが感じられる研ぎごこち、悪くはないですね。
で、水をメモリより2ミリ下にして……炊飯です。
約1時間後……。
炊けました!
ふっくらツヤツヤですね、美味しそう。
このお米を渡辺米穀店の女将さんおすすめのおにぎりにして食べたいと思います。
明太おにぎりです。
普段は具を頭に乗せるなんて面倒なことはしませんが、今回はそれっぽくということで。
食べてみると、モチモチしてて本当に美味しいおにぎりになっています。
なんかモチモチがすごくてもち米混ぜて炊いたの?と思われるくらい、お米も一粒一粒が立っていて美味しいんですよね、冷めても美味しいというのは納得できます。
これホント美味しいな、このお米なら天下獲れるかもしれませんよ。
子どももおにぎりは普段から大好きですが、いつも以上にパクパク食べていました。
味がわかるんですね~。
渡辺米穀店 宮城県塩竈市南町5-1