卸市場があり活気のあった長町で大正初期に創業した大宮竹材店の竹とんぼ

さて、今回は仙台市街地から南へ、長町に来ました。

 

 

長町へは仙台市街地から車だと15分くらいですが、電車も通っていて地下鉄南北線で10分ちょっとで着くというアクセスが便利な場所でもあります。

だからなのか、この辺りは高層マンションが続々と建っていて、新しい町の印象が強いんですよね。

 

この長町の一角に100年以上の歴史を持つ老舗があります。

 

 

こちら、大宮竹材店です。

大宮竹材店は大正初期に創業した竹製品の製造、販売をおこなう会社です。

大正時代は15年しかなかったのに、大正デモクラシーから始まり第1次世界大戦、関東大震災と、様々な出来事が起こった、まさに激動の時代ですよね。

そのころこの長町には卸市場があったそうで、人の往来が多くとても賑わっていたんだそう。

卸市場で働く人を相手に行商カゴや農作業に使うカゴの販売をしだしたのが、この大宮竹材店の始まりなんだそうです。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

店頭にも店内にもとにかくたくさんの竹製品が顔を出しています。

 

店内に入ると、まず目を引いたのがカゴで出来た丸いボール。

ご主人に「これは何に使うものですか?」と聞くと、「これは仙台七夕祭りの時の土台となる部分だよ」と。

 

↑この一番上の玉の部分の事です。

 

そういうのも作られているんですね、なんだか感心しました。

店内はこのほか、大きなざる、小さなざるはもちろん、竹でできた菜箸だったり味噌のヘラなんていうのもあったり、とにかく竹でできたいろいろな商品が置いてあります。

 

その中で何かいいものはないかな……と見ていると竹でできたおもちゃが置いてありました。

「子どもがいるのでおもちゃにしようかな」と竹とんぼを手に取ると、「こっちのほうが安定していいよ」とご主人。

同じ形の竹とんぼでも、一つ一つ手作りなので違いがあるようで、真剣に一つ一つ見て手のひらでクルクルして「これがいいんじゃない」と選んでくれました。

 

お会計をして「どこから来たの?」と聞かれたので、「大崎八幡様のほうです」と答えると、「昔は大崎八幡から長町まで路面電車が通っててね、市場もあったからすごく賑わっていたんだよ」と。

たしかに仙台市街地から長町は地下鉄が通っているのでアクセスが良いのですが、仙台市街地からやや北にある大崎八幡あたりからだと車のほうが利便性は高いんですよね。

路面電車があれば長町に来るのも楽なんですけどね、などいろいろとご主人がお話をしてくれました。

 

 

で、今回購入してきたのがこちら。

 

 

シンプルな竹とんぼです。

 

 

懐かしいなぁ……。

今はおもちゃでドローンがありますけど、まさにドローンの原型ですよね、手動ドローンとでも言ったらいいのか、ドローンのほうを電動竹とんぼと言うべきか。

 

これで子どもたちと遊んでみます。

 

 

我が家の子どもたちはドラえもんが大好きですからね、「タケコプターで遊ぼー!」となります。

 

まずは私が見本で飛ばしてみると、ぐいーんと飛んでいきます。

子どものころはもっと簡単に飛ばせていたような気がしましたが、改めてやってみると意外と難しい……。

 

 

竹とんぼ初体験の息子でしたが、あまり上がりませんでしたけど何度か飛ばすことに成功。

 

 

まだ2歳の娘は手のひらでクルクルするだけで精いっぱい。

最後は頭の上に乗っけて「タケコプター!」と言い遊んでいました。

 

こういう昔のおもちゃっていいですよね、子どもにとっては新しいも古いもないんですよね、時代は変わっても楽しいと思えるものに変わりはないんだと改めて実感することが出来ました。

 

今回伺った大宮竹材店では竹とんぼのほかにも昔ながらの竹でできたおもちゃが置いてあったので、今度は機会があったら子どもも連れて行こうと思います。

 

大宮竹材店 宮城県仙台市太白区長町6-2-14