また今回も宮城県大崎市古川に来ています。
元々、江戸時代にこの辺りは古川宿という宿場町でしたが、明治に入り町制が施行され明治22年に志田郡古川町という町名になりました。
その後昭和25年に市制が施行され古川氏が発足。
さらに平成に入り他の町と合併し、今の大崎市が誕生したのだそうです。
江戸時代から残る「古川」の町名は今でもこの地に残っています。
で、その古川宿の中心地だった七日町。
そこに明治22年の古川町が出来る以前からの老舗があるんです。
それがこちら、佐藤呉服店です。
佐藤呉服店は明治15年(1882年)に創業した老舗。
明治15年は加納治五郎が講道館を設立した年。
現在、東京都文京区にある講道館ですが、設立当初は台東区の永昌寺というお寺の境内に作りました。
その講道館設立の年に創業した佐藤呉服店。
現在は呉服屋ではなく、洋服も扱う総合衣料のお店として続けています。
店内に入ると、かなりの広さに驚きます。
間口も十分広いのですが、それ以上に奥行きもすごい。
婦人用の普段着や靴下、下着などはもちろん、小学生などが学校で使うものだったり、あとは和装の小物なんかも置いてあります。
店内をひと通り見渡して、何を買おうかと考えていましたが、こういったところではやはり実用的なものがいいと思い、選んで購入してきました。
なんかこういう袋ってすごくワクワクしませんか?
子どものころのお楽しみ袋みたいな感じで。
で、購入したのがこちら。
動物タオルです。
多分佐藤呉服店のオリジナルではないんでしょうけども、かわいいし子どもにはタオルがいくつあっても足りませんからね。
広げるとこんな感じに。
たくさんの動物が描かれていて大人でも見ていて楽しくなります。
保育園から帰ってきた2人組。
早速、タオルを広げて動物探しをしていました。
地域に大型店が出来、たくさんの安い洋服を買うことが出来るようになりますけど、こういう佐藤呉服店のような地域の人たちにとっていつでも手に届く場所にお店があるってすごく便利なんですけどね。
店を閉めてしまう洋品店が多い中、呉服店から総合衣料店へとマイナーチェンジして暖簾を守ってきた佐藤呉服店。
いつまでも地域の人たちの洋品店として続けていってほしいなと思います。
佐藤呉服店 宮城県大崎市古川七日町9-3