仙台の奥座敷、秋保温泉。
この秋保温泉、開湯時期は不明ですが古墳時代から存在したという説もあります。
歴史に登場するのは説明看板にもあるとおり、第29代天皇である欽明天皇(在位531年~570年)が皮膚病になり、いろいろと手を尽くしましたが治らず。
で、この秋保温泉の湯を都へ運び、沐浴をしたところ数日で治り、そのことをすごく喜んだ欽明天皇は「御湯」の称号を授けたんだそうです。
これだけの歴史のある温泉地ですからね、老舗温泉旅館は1000年の歴史があるホテル佐勘を筆頭に何軒か残っているんです。
こちらホテルニュー水戸屋もその中に1軒です。
ホテルニュー水戸屋が創業したのは寛永年間(1630年代)。
日本の歴史上最大規模の一揆と言われている島原の乱は江戸時代初期の1637年に勃発していますからね、まさにそのころに創業したということになります。
場所はホテル佐勘の真向かいにあります。
それにしてもデッカイですね。
ロビーも豪華としか言いようがありません。
この建物はさすがに寛永年間からあったわけではないと思いますけど、新しさの中にも随所に懐かしさが取り入れられています。

もうこれとか何なの?って感じですよね。
いつも思いますけど、維持するのが大変そうです……、余計なお世話か。
ホテルの入り口を入ってすぐのところにお土産物屋さんがあったので、今回はここで買い物をしていこうと思います。
せっかくなのでホテルニュー水戸屋にちなんだものがいいなといろいろ物色していると……。
ありましたよ。
当館オリジナル焼き菓子「ひと梅ぼれ」。
何で読むのかな、ひとうめぼれかな。
ひと梅ぼれがいいかな~と見ていましたが、その横にすごく気になるものが。
「こちらは当館のお茶受けに使っています」と。
ああ、これはいい。
ということで今回購入してきたのがこちら。
山ごぼうです。
梅&かつお味の山ごぼう、これ絶対に美味しいでしょ。
そして、もう一つ。
秋保福おみそ。
もう味噌売ってたら買わずにはいられない体になってしまいました。
この味噌、ホテルニュー水戸屋の女将さんが仕込んだものだそうで、オリジナル商品ですよね。

朝ごはんにピッタリですよね。
絶対絶対美味しいに決まってますよね、これ。
準備していると息子が横から出てきて……。
つまみ食い。
うんめーうんめーと言っています。
彼は山ごぼうも梅干しもかつおぶしも好きですからね、もうたまらないんでしょう。
山ごぼうのカリッとしか食感と梅の酸味、かつおぶしの旨味と、これだけでご飯何杯でも行けちゃいますし、お酒のおつまみにも最高です。
お味噌はもちろん味噌汁に。
今回は具だくさんです。
味噌のすごくいい香りがします。
いつもの味噌よりも柔らかくふんわりしていますね。
サラサラーっと溶けていきます。
仙台味噌のように赤い感じではないですけど味はしっかりしています。
出来ました。
食べてみると、味噌の味がしっかりしているんですけど、お酒の香りと甘みも感じることが出来るちょっと上品な味がします。
この上品さはやっぱり女将さんが仕込んでいるという所から由来するのでしょうか……。
子ども二人とも朝からたくさん食べてくれました。
ホテルニュー水戸屋 宮城県仙台市太白区 秋保町湯元薬師102