第1次世界大戦が勃発した大正初期に創業 主婦の店さいちのおはぎ

さて、今回も仙台市街地から車で30分ほどのところにある秋保温泉に来ています。

この秋保温泉は「仙台の奥座敷」とも呼ばれ、仙台観光の一つにも数えられますが、週末や行楽シーズン以外はやはりちょっと閑散としています。

 

それがのんびりしていて良いという声も聞かれるんですけどね。

秋保温泉と言ったら、やっぱり平安時代に創業した「ホテル佐勘」も有名なんですが、全国的な知名度で言ったらむしろこのお店の方が高いかもしれない、という老舗がホテル佐勘の目と鼻の先にあります。

 

それがこちら。

 

 

主婦の店さいちです。

 

さいちは大正初期に創業した老舗のスーパーです。

第1次世界大戦がはじまったのが大正3年ですからね、そのころからこの秋保の地でお店を始めてきたんだそうです。

創業当初は近所の人々に日用品や食品などを売る「佐市商店」としてはじまり、その後現在のスーパーとしての業態になっていきました。

 

で、この主婦の店さいち、何が有名なのかというとこちら。

 

 

「おはぎ」で有名なんです。

秋保の人口は4700人だそうで、仙台市街地から車で30分の距離なのに過疎地と言えますよね、人口4700人の町のスーパーで、賞味期限がその日限りのおはぎが1日5000個、多い日で25000個売れているんだそうです。

 

その噂は全国に広まり、今では全国のスーパーから研修や視察が絶えないんだとか。

 

パッと見、普通のスーパーにしか見えないんですが、過去NHKのプロフェッショナル仕事の流儀にも取り上げられていますのでこれは本物でしょう。

 

おはぎって毎日食べるものじゃないですよね、どこからどういう風にお客さんが来るのかわかりませんけど、とにかく毎日すさまじい量のおはぎが売れ続けているんです。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

お店の開店は朝9時。

この日は朝一で行ったのでお店の前の駐車場に車を停めることが出来ましたが、こんな小さな町のスーパーの駐車場に誘導員が複数いるってちょっと考えられません。

 

 

店内に入ると一方通行の標識が。

 

「おはぎ、総菜コーナーは混雑するので一方通行でお願いします」って(笑)

こんな注意書き見たことありますか?おはぎコーナー混雑するから一方通行って。

 

標識に沿っておはぎコーナーへ。

 

 

あった!

ヤバいほどおはぎが並んでる。

 

 

おはぎはあんこ、きなこ、ごまと季節限定商品の納豆の4種類置いてあります。

それぞれに2個入り、3個入り、4個入りと売られているんですね。

 

全種類食べてみたいんですけどそれだとちょっと食べきれなそう……だって賞味期限は今日までですからね。

なので、あんこときなこをそれぞれ買ってきました。

 

パッケージを持ってみるとまだほんのりと温かい、作りたてなんですね。

ちなみに賞味期限が当日なのは保存料などの添加物を一切使っていないからなんだそうです、さすが主婦の店。

 

おはぎを購入し、はじめのうちは家に帰ってから食べようかと思っていたんですけど美味しそうなのでその場で食べることに。

 

 

お店の外のベンチに座りまずはきなこおはぎのほうから。

 

食べてみると優しいきなこの甘さともっちりのおはぎの中身(←これなんて言うんでしょう?)が合わさってとてもいい味です。

本当に美味しいな。

大きさは普通のおはぎサイズなんですけど、おにぎり一個食べるのとおんなじ感覚でしょうか、だいぶ満たされます。

 

おはぎ自体も美味しいんですけどきなこが美味い!

あんこのほうはその場で食べずに持ち帰って食べることに。

 

 

それがこちら。

美味そうだなぁ……。

 

 

おおお……。

それではこちらもいただきます。

 

うんうん、やっぱり美味い!

おはぎの中身は少し時間が経っていますが、もっちり具合に変わりはなく、そして何よりあんこが美味い!

程よい甘さと程よいつぶつぶ食感。

 

さいちのおはぎの人気の秘密が少しわかったような気がしますよ、おはぎの中もすごく美味しいんですがそれを上回るおはぎの外側……というか味というか、それが絶品なんです。

 

これは売れるわぁ。

腹持ちもいいですからね、平日のお昼ご飯に食べたら仕事もバリバリ出来そうですよ、おなかも満たされるし糖分も取れるし。

ああ、本当に美味しかった。

 

賞味期限がその日限りなのでお土産などには向きませんけど、秋保温泉に行くという人がいたら、主婦の店さいちは外せない鉄板コースだと伝えるようにしますね。

 

 

主婦の店さいち 宮城県仙台市太白区秋保町湯元薬師27