今回も宮城県塩釜市に来ています。
ここは鹽竈神社の一本入ったところ、塩釜の旧市街地とでも言いましょうか、古くから商売を続けてきたお店が多数残っている地域でもあります。
今回はそんな中の1軒にお邪魔してきました。
こちら、日乃出庵です。
日乃出庵は明治39年(1906年)創業の老舗のお蕎麦屋さん。
明治39年は年賀特別郵便規則が公布された年。
年賀特別郵便規則とは、それまで郵便局で特別に行ってきた年賀状の取り扱いを、きちんと規則として取り扱うように定めたもの。
年賀状の起源は定かではないようですが、奈良時代から年始の挨拶回りをする習慣があり武家社会ではそれが一般化しました。
遠方には文書を送って、それを年始の挨拶の代わりにしたのが年賀状の始まりで、その習慣は今の時代にも続いていますよね。
明治に入ると郵便制度が確立されて、郵便はがきが登場。
手軽に年始の挨拶を送ることが出来るという事で年々、年賀状を送る人が増えていきました。
やはりみんな1月1日の消印が良いという事で、はがきを出す日にちが集中してしまったため、一定期間内に郵便を出した場合には消印は1月1日にするという特別措置を特定の郵便局で始め、その後全国の郵便局でも対応するようになり、明治39年のこの年に年賀特別郵便規則として法整備されたのだとか。
ちょうどその年からあるんですね、日乃出庵。
この塩竈の地で100年以上も愛されてきたお蕎麦屋さんです。
お蕎麦屋さんですが、蕎麦やうどん以外に丼ぶりやラーメンも。
事前の調べによると、蕎麦はもちろんなのですがラーメンも美味しいのだとか。
これは楽しみですね。
店内はかなりきれいです。
開店直後という事もあって1番乗りでしたが、日の出庵は基本的にランチ営業しかしておらず、麺は無くなり次第終了だそうです。
季節の商品などもありますけど、気になるのはラーメン。
ラーメンも五目ラーメンやチャーシュー麺など種類があります。
でもここはやっぱりシンプルに「ラーメン」を注文。
で、注文後5分ほどでラーメンが出てきました。
旨そう。
シンプルなラーメンですが、このシンプルさがいいんです。
それではいただきます。
美味い。
麺はモチモチしてて美味しいし、スープは魚介醤油って感じでしょうか。
あっさりしてて、でも濃厚で飽きのこない味です。
昔ながらのって感じではないんですけど、洗練されてて締まった味です。
あっという間に食べてしまいました、ご馳走様でした。
食べ終わり大満足なのですが、老舗のお蕎麦屋さん……せっかくならお蕎麦も食べたかったなぁと。
次回は絶対に蕎麦にします!
日乃出庵 宮城県塩竈市本町12-12