今回は仙台市街地の青葉区一番町に来てみました。
この辺りは国分町も近いため昼夜を問わず賑やかな場所。
今どきのお店や若者向けのお店が多数並ぶこのエリアですが、そんな中に1軒、雰囲気が違うお店があるんです。
こちら、福寿司です。
福寿司は明治38年(1905年)創業の老舗のお寿司屋さん。
明治38年は日本で最初の大使館がイギリスに設置された年。
同じ年に終結した日露戦争後に在英日本公使館が大使館へと昇格したそうです。
そんなころからある福寿司。
門構えも本当に立派です。
この辺りは本当に賑やかな場所なんですけど、賑やかなお店とお店の間に挟まれてひっそりと、でも威厳ある感じです。
高級感がにじみ出ていますよね。
お店に入ると、開店と同時だったからかまだ誰もいないようですね、お店の方がお茶とメニューを持ってきてくれました。
にぎり、ちらしのほかにも鉄火丼などの丼ものもあります。
ここはお財布と相談してにぎりの「松」を注文。
普通、松竹梅なので「松」といったら一番いいにぎりですが、この福寿司では、松が一番リーズナブルなにぎりで、「桐」、「福」とお値段が高くなっています。
松がリーズナブルって、ちょっと頼みやすいですよね(笑)
で、待つこと10分。
来ました!こちらが福寿司の松にぎりです。
美味そう。
鉄火巻き、たまご、赤身、中トロ……、どれもピカピカしています。
シンプルで昔ながらですけど、全然古臭さはない、これがお寿司のいいところなのかもしれません。
まず鉄火巻きから食べてみると……。
う、美味い。
これは本当に文句なく美味い。
シャリやネタはもちろんなんですけど、海苔が美味しい。
なんて言うんだろう……、程よくしっとりしていて程よくパリッとしている感じ。
他のネタも一つ一つ食感や味が違っていて(←あたりまえなんですけど)、そういう違いを一口ずつ味わう事が出来ます。
福寿司では音楽とかBGMが一切流れていないんですよね。
だからお寿司一つ一つに集中できるというか、これぞ大人の時間ですよ。
昼間だったのでお酒が飲めなかったのが悔やまれますけど、それでも熱くて濃い緑茶はお寿司にすごく合います。
お茶はまだ半分も飲んでいないのに、熱いお茶に交換してくれたりと、やっぱり店員さんもわかっているんですね、このお茶とお寿司が合うという事を。
あっという間にすべて食べてしまいました、ごちそうさまでした。
今は回転寿司屋さんが流行っていて、我が家も小さい子どもがいるので、お寿司と言ったらもっぱら回転寿司なわけですが、たまにはこういう時間を過ごすのもいいですね、贅沢だなぁ。
福寿司 宮城県仙台市青葉区一番町4-3-31