日本鉄道が国有化された明治後期に創業 江戸屋本店の黒糖まんじゅう

今回は宮城県の名取市、岩沼市からさらに南へ行ったところにある柴田郡柴田町に行ってきました。

 

 

柴田町の中心にはJR槻木駅があるんですが、槻木の街道沿いには古くからあると思われる建物が結構残っています。

 

 

この建物は運送業の会社の建物で中をのぞくと現在でも営業をしています。

信号挟んだ向かいにはこんな蔵も。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

事務所と書いてあるので、現在でも使われているんでしょう。

この建物の敷地、裏にずーっと広大にあるんですよ、すごい。

 

こんな歴史を感じる槻木の一角に100年以上続く老舗があります。

 

 

こちら、江戸屋本店です。

江戸屋本店は槻木で明治後期から100年以上続く老舗の和菓子屋さん。

 

明治後期である明治39年は日本初の私鉄である日本鉄道が国有化された年です。

明治16年に上野~熊谷で開業した日本鉄道は、主に東日本中に線路を伸ばし駅を作っていきました、現在のJR東日本のエリアですね。

 

その後明治39年に鉄道国有法により、国有化されたのだそうです。

 

日本鉄道の路線や駅は、その当時から仙台や塩釜にありましたので、鉄道を利用していた当時の人たちは国有化されたことをどのように思っていたのでしょうか。

利用客にはあまり影響はなかったんですかね?

 

で、そんな時代に江戸屋本店は創業しました。

 

 

老舗の看板っていいですよね。

こちらは創業当時のものではなさそうですけど、時代を感じることが出来るアイテムの一つであることは変わりありません。

 

店内に入ると女将さんが優しく接客してくれます。

和菓子が所狭しと並んでいるんですけど、和菓子のほかに自家製でしょうか切り餅なんかも置いてあります、美味そう……。

 

どれも美味しそうでしたが、やっぱり老舗の味を知るためには当時から置いてあったであろう商品がいいのでは……ということでこちらを購入。

 

 

黒糖まんじゅうです。

 

何でしょう、これ美味しくないわけがないですよね。

オーラが美味しいと伝えてきます。

 

一口食べてみると、程よい甘さが口いっぱいに広がります。

昔、まだ甘いものが高級品だったころは、このおまんじゅうを口に入れた瞬間に飛び上がるほど美味しかったんでしょう。

なんとなく当時の状況を考えながら食べると、また違った味わいにもなります。

 

 

普段あまりおまんじゅうを食べない息子ですが、この黒糖まんじゅうはまず一口食べて「うまいうまい」と言いながらあっという間に全部食べてしまいました。

 

 

娘におまんじゅうを渡すと、大笑いしながら私の頭の上に乗せようとしてきます。

落語の絵本「まんじゅう怖い」を読んでからというもの、私が事あるごとに「あ~、まんじゅう怖い」と言っていたからでしょう……。

 

でも、ご飯の後のデザート代わりに娘もおまんじゅう一つ丸々食べてしまいました。

二人とも江戸屋本店の黒糖まんじゅうが気に入ったようで「また買ってきてよ!」とも言っていましたよ。

家からは車で1時間ほどかかりますが……、また槻木に行ったときには買って帰りたいと思います。

 

 

江戸屋本店 宮城県柴田郡柴田町槻木下町2-2-21