今回は奥州三名湯の一つに数えられる鳴子温泉にやってきました。
シュールななる子ちゃんが出迎えてくれる鳴子温泉。
鳴子温泉の市街地の入り口とも言える場所に100年以上続く老舗があります。
それがこちら、大坂屋菓子店です。
大坂屋菓子店は明治40年(1907年)に創業した老舗の菓子店です。
明治40年は、明治38年まで続いた日露戦争の戦後恐慌が起こった年。
戦争で多額のお金を使ったのに賠償金が全く取れず、国内の景気が急速に冷え込み倒産する企業も続出、貸したお金の回収なども出来ずに経済が混乱し、戦後恐慌となりました。
そんな明治40年に創業した大坂屋菓子店。
お店の横には「かま男」の文字が。
かま男と言ったらアレですね?
宮城県では家の神様、火の神様として釜神、かま男と呼ばれる神様がいるんですけど、多分そのことですよね。
ここ大坂屋菓子店の名物にもなっています。
店内に入ると、「今日はどうしたんだい?」なんて元気のいいご主人が対応してくれます。
お店のショーケースには和菓子やサブレなどのお菓子も並びますが、やはり目が行くのはかま男。
これ、絶対にかま男ですよね……。
ということで今回はこちらを購入してきました。
かま男です。
包みに入っているとちょっとわかりづらいですよね、開けてみるとこんな感じ。
なかなかの迫力。
ちなみに以前行った古川の醸室(かむろ)に奉られている釜神様。
大坂屋菓子店のかま男は小さいですけど、迫力があって再現度はかなり高いですよ。
かま男を一口食べてみると、見た目とは違い優しい甘さが口に広がります。
中は白あんが入っていてさっくりしてて美味しいです。
かま男を娘に見せてみると、少し怖いのか引きつり笑い。
「食べていいよー」と言うと……。
緊張からかペロペロしつつかま男の顔に手をかけて……。
上手に顔をはがし……。
まず最初に顔から食べていました。
本体を食べないのかと思い「パパにちょうだい」と言うと、「ダーメ」と言い、結局全部食べてしまいました。
見た目は怖いけど神様ですからね、優しい味といい鳴子名物になるのも納得ですね。
大坂屋菓子店 宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷21-1