今回は仙台市街地から車で15分、宮城県仙台市若林区卸町。
ここ卸町にも何軒か100年以上続く老舗が残っているのですが、今日はその中の1軒に。
それがこちら、五十嵐商会です。
五十嵐商会は明治42年(1909年)創業の老舗。
明治42年は大正ロマンを代表する「大正の浮世絵師」などと呼ばれた竹久夢二の初の著書「夢二画集」が発行された年。
この夢二画集はベストセラーになったのだそうです。
五十嵐商会は主に農業資材、農業機械の販売をおこなっている会社。
「原町倉庫」の看板もかなりいい味出しています。
五十嵐商会では農業用品以外にお米の販売もしているようなので、今回はそちら目当てに伺いました。
「農姫米」……気になる。
事務所へ入りお店の方に声を掛けます。
「スイマセン、外にある農姫米ってありますか?」
すると横に置いてあるお米の貯蔵庫のようなものを開けて出してくれました。
「玄米だからねー、白米で食べるなら精米してね」と言われ、今回購入してきたものがこちらです。
農姫米。
農姫米というのはお米の品種ではなく、今回購入したお米の品種はつや姫です。
では農姫米とはなにか……?
2005年に設立された地域密着型女子プロレス団体「センダイガールズプロレスリング」の方々と宮城県ではかなりの有名人ティーナ・カリーナさんが「宮城のお米で元気づくり」をコンセプトに、実際に彼女たちが作り上げたお米の事だそうです。
袋の横にはサインまで、ファンにはたまらないでしょうね。
さてこれは玄米とのことだったので、白米にすべく精米しに行きます。
東京ではあまり見かけませんが仙台なら割と見かける近所のコンビニに併設されている無人精米所。
精米初体験なんですが、大丈夫でしょうか……。
中に入り、お金を入れてお米を精米機に投入し……。
するとなぜだか精米所の外にはすずめがたくさん集まりはじめました(笑)
かわいい……お米をこぼしたりする人がいるからなのでしょう、とても賢いすずめたちですね。
で、ふと機械に目を向けると、ぶわああああーーーとお米が出てきました。
すずめにはこの光景がたまらないんでしょうね、「大好物のご飯が降ってきたぞー!」って。
5分ほどできれいな白米になりました。
で、この白米を持ち帰りご飯を炊いていきます。
つや姫はモチっとした食感が特徴らしく、お米を研いでいても研ぎ汁がなめらかな感じがします。
で、待つこと1時間。
ふっくらツヤツヤに炊けました。
粒が立っているというか、一粒一粒大きいですね。
このご飯に焼いた鮭をまぜまぜして……。
みんな大好きおにぎりの完成です。
食べてみるとたしかにもっちりとしていてお米の味がすごくしますね。
具なしでも十分美味しいと思いますよ。
我が家のおにぎり女子も大きなお口を開けて食らいつきます。
なんだかすごいな……。
結構大きめのおにぎりだったので子どもは一つくらいしか食べられないかなと思いましたが、3歳の娘は3つも食べてくれました。
美味しいらしく怖い顔しながらギャーギャー騒いで食べている……なぜ騒いでいるのかはわかりませんけど。
これだけ元気なら大きくなったらセンダイガールズプロレスリングにも入れるかもしれませんね、
ヒールとして(笑)
五十嵐商会 宮城県仙台市若林区卸町5-1-4