さて今回も仙台市街地から車で2時間、宮城県北部の港町、気仙沼に来ています。
気仙沼の市街地から北へ5分ほど車で行ったところに1軒の老舗があります。
それがこちら、すがとよ酒店です。
すがとよ酒店は大正8年(1919年)創業の老舗酒店。
大正8年は現在の文化財保護法の前身である史蹟名勝天然紀念物保存法が施行された年。
明治維新後、日本は急速な近代化が進み、鉄道や工場が整備されていきました。
それに伴って史跡や名勝、天然記念物などの文化財が破壊されることが少なくなかったため、それらの記念物を保存、保護する目的で史蹟名勝天然紀念物保存法は施行されるようになりました。
ちょうど創業100周年を迎えたばかりのすがとよ酒店。
すがとよ酒店も2011年の東日本大震災で被災をしたお店で、こちらの店舗はその後建てかえたそうです。
「超濃厚ヨーグルト酒」、気になります。
店内に入ると、お酒がずらーっと並びます。
日本酒が多いですが、その中でも一ノ蔵、日高見、浦霞と宮城県のお酒が多いですね。
入り口に書いてあった超濃厚ヨーグルト酒はどこかな……?と探してみると冷蔵庫の中に入っていました。
すがとよ酒店のおすすめということであれば、これにしないわけにはいきませんよね。
ということで今回はこちらを購入してきました。
なんだかすごい。
「濃厚UP(当社比)」です。
ちなみに超濃厚ヨーグルト酒を作っているのは昨年伺った三本木にある新澤醸造店。
赤文字で「要冷蔵1℃~5℃ 取扱厳重注意」の文字も。
しかも開封方法は「ガスを抜くようにゆっくり開栓してください」と。
なんでしょう、勢いよく開けるとブワーっと噴き出してくるかのような印象がありますよ。
超濃厚なヨーグルト酒が噴出してきたら大変なので、慎重にゆっくりと栓を開けてみましたが何のことはない、特に派手な演出は起こらず……。
お猪口に注いでみると……、なにこれ?まるで牛乳。
では、飲んでみたいと思います。
ああ、これはうまい!
すごく甘い飲むヨーグルトですよ。
こういうお酒って後味で何か変なお酒の味がしたりするものですが、この超濃厚ヨーグルト酒はそういう変なお酒の味が追いかけてこないで、甘くて濃厚な飲むヨーグルトという感じ。
でもやっぱりちょっとだけ熱いものがこみあげてくるのはお酒だからなのでしょう。
今回ストレートで飲みましたけどロックで飲んでも絶対に美味しいですし、食前酒とかにいいかもしれませんね。
すがとよ酒店で買った超濃厚ヨーグルト酒、これは個人的に絶対リピートする逸品ですね。
すがとよ酒店 宮城県気仙沼市新浜町2-3-6