三越呉服店の創業以前からやっている菓子種の老舗 鈴甚商店のだんご粉

宮城県加美郡加美町の市街地、メインストリートを歩いているとDA PUMPの最近の「カモン、ベイビー、アメリカ♪」というヒット曲を大音量で流すお店があったんです。

 

 

それがこのお店、丸伊です。

こちらのお店、よくよく聞いてみると、その曲に合わせて本日のお買い得品の紹介からDA PUMPが16年ぶりに紅白歌合戦出場が決まったことなどをDJ風にしゃべっているではありませんか。

 

たぶん録音だろうけども、面白いお店だなと思って店内をちょっと覗こうとお店の中に入ると……。

なんとレジでご主人がマイクを持ってしゃべっている……やばい。

 

「この曲はなんだかノリが良くてつい踊りだしちゃいますよね、片足を上げて踊っちゃってもいいんですよ、でも脚を上げるときは片足ずつにしてくださいね、両足上げると転びますからね」とDA PUMPの曲に合わせてしゃべっているんです。

結構な先輩だとは思いますけど、こんな曲に合わせてずーっとしゃべり続けているなんてすごい元気だなぁと感心してしまいました。

 

この加美町の商店街に小1時間居ましたけど、そのあいだじゅうずっと同じ曲が流れていてその曲に合わせてずっとしゃべり続けていましたからね、ある意味衝撃的でした。

 

その衝撃的なお店、丸伊の並びに1軒の老舗があります。

 

 

こちら、鈴甚商店です。

鈴甚商店は100年以上歴史のあるお店であの日本橋にある三越の前身である三越呉服店よりも前に創業したそうです。

 

ちなみに三越呉服店は1904年に、前身である三井呉服店から変わった名前だそうで、三井呉服店と創業当時の屋号、越後屋を合体させて「三越」となったんだそうです。

ネーミングにセンスを感じますね。

 

 

この鈴甚商店、店内ではお茶や湯飲みなどが販売されていてお茶屋さんかと思ったんですが、中に入り女将さんにいろいろと聞いていると、菓子種のお店だったんだそう。

 

このお店も工場のような感じになっていたのを、この辺りはひとが集まるメインストリートだから……ということでお茶屋さんとしてお店を開いたのだそう。

 

今でも菓子種は作っていて、ほらこれも……、と見せてくれたのはだんご粉。

「遠くから買いに来てくれる人もいるのよ」と。

「どうやってお団子にするんですか?」と聞くと、「この粉とぬるま湯を混ぜ合わせて、こねて、そのあと熱湯で茹でたら出来上がるよ」と教えていただきました。

 

お団子は家族全員大好きですからね、これはいい!ということで、今回はだんご粉を購入してきました。

 

それがこちら。

 

 

これで早速お団子を作りますよ。

 

まず、だんご粉と水を分量どおりに計り……

 

 

混ぜ合わせます。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

はじめのうちはボソボソした感じなのですが……

 

 

こねこねすること20分、粘土のような感じに。

 

 

これを小さくちぎって団子状にしていきます。

 

 

力入れすぎるとぼろっとなってしまうのですが、コツをつかむと結構簡単です。

 

 

出来ました。

これを茹でていきます。

 

 

数分で浮き上がってくるんですが、だんごが浮き上がってきたら3分茹でて……。

 

 

水にさらします。

 

 

ちゃんと水でしめると美味しくなると女将さんも言ってたのできちんと冷たい水でしめていきます。

しめたら団子を串に刺していきます、かなり柔らかいので苦戦しますが団子屋さんはいつもこんなことしているのかと思うと、感慨深いですよね。

 

 

出来た!

そしてこれにさらに焼き色を付けていきます。

 

 

フライパンで焼くこと数分。

出来ました。

 

 

これに自家製みたらしを付けて完成です!!

 

 

だいぶ緩いみたらしになってしまいましたが、それは手作りという事で……(笑)

早速一口食べてみると……、

すげー美味い!お団子の焼き色付けたところはパリッと、でも中は本当に柔らかいお団子です。

 

本当にすごく美味しくできました。

 

 

保育園から帰ってきた息子にも早速食べてもらうと……

「団子うめー!パパすげー!」と。

 

我が子から尊敬を集めるという副産物まで。

 

今回伺った鈴甚商店はこのだんご粉を作っている菓子種のお店でしたが、こういうだんご粉とかを作っているお店というのもあるんですよね、改めてですけどいろいろと勉強になった一日でした。

 

 

鈴甚商店 宮城県加美郡加美町南町89-1