天保の大飢饉のころ 天保6年創業 鎌田醤油の蔵出し味噌

今回は仙台市街地から北へ車で40分。

JR古川駅とJR小牛田駅のちょうど真ん中らへんにある老舗に伺いました。

 

周りは民家と畑に囲まれていますが、いきなり大きな看板と共に大きなお屋敷が出現。

 

 

こちら鎌田醤油です。

鎌田醤油は天保6年(1835年)創業の老舗醸造所です。

 

元々この地で農業の傍ら酒造りをおこなっていたところ、藩主の命令で酒造業から味噌醤油製造に転業させられたのが始まりだそうです。

天保4年から始まった天保の大飢饉、特に東北地方は甚大な被害に見舞われた地域でもありました。

そういった時代背景の中、藩主の命令で鎌田醤油は創業したということになります。

 

 

それにしてもでかい。

 

 

この赤い屋根の建物、この奥にもう一つ同じような建物があるのですが、とにかく巨大で、この建物自体江戸時代から手直しをしながら使ってきた建物なんだそうです。

 

 

もうすでに神社のような風格すらあります。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

こういう蔵のほうが新しく見えるってなかなかないですよね。

 

敷地の奥に事務所があったので、そこへ行き「ここでも買うことが出来ますか?」と聞くとご主人が快くOKしてくれました。

商品を選ぶ間も味噌や醤油の事や、この建物の歴史なども話してくれてとても親切に対応していただけました。

 

で、今回購入してきたのがこちらです。

 

 

蔵出し味噌。

もう味噌無しじゃ生きていけません。

 

ということでこちらを今回もまずは味噌汁に。

 

 

具は味噌の味を邪魔しないように大根&豆腐です。

味噌の封を切るといい香りが……実はこの瞬間が一番好きだったりもします。

 

味噌の香りって本当にいい香りなんですよね、リラックス効果があるというか、全然裏付けはないんですけど。

 

 

味噌投入して完成です。

 

 

美味しそう!

早速朝ごはんに出してみて、食べることに。

 

一口味噌汁をすすると、本当にほっとする。

仙台味噌のように塩っ気がそこまで強くなく、ほのかな甘みがあるのがこの味噌の特長ですね。

 

 

子どもには喜ぶので喜多屋焼麩製造所の七色麩を投入。

鎌田醤油の蔵出し味噌は、我が家の中ではかなり好評で、一口食べるとみな「あ、この味噌美味しいね」と言っていました。

 

味噌汁王子も黙々と味噌汁をすすっていました。

 

今回伺った鎌田醤油、実はもう一つ買ってきたものがあるんです。

 

 

ゆずぽん醤油です。

だって鎌田”醤油”なのに醤油をスルーするわけにはいかなくって……。

 

こちらもゆずぽん醤油の味を堪能するために。

 

 

三陸のわかめにかけて食べてみます。

 

 

準備をしていると味噌汁王子がやってきてつまみ食い。

「うめー!」と一言(笑)

 

食べてみると上品なゆずぽんの味で美味しいんです。

ゆずがきつかったり、酢がきつかったりと極端な味がしない、本当に絶妙なバランスのゆずぽん。

あたり前の話なんですけど、本当に醤油の事をわかっている人が作ったんだなぁと実感します。

 

鎌田醤油の味噌と醤油、どちらも本当に美味しくて本物の味とはこういうものなんだなということを改めて考えさせられました、ありがとうございます。

 

 

鎌田醤油 宮城県遠田郡美里町北浦起谷3